誰にも言えない9
下校途中で腹痛に襲われる恐怖。
もう後戻りできない。
ここからが本当のデモンズソウルだ(`・ω・´)
この小説を最初から読む!
「はぁ……はぁ……はぁ……」
少しでも前へ。
一歩でも先に進まないといけないのに。
家に帰ってトイレに駆け込めばいい……そう思っていた。
だけどそれはちょっと甘かったみたいだった。
ちょっとでも焦ればおむつがずり落ちてきそうで走れないし、こうしている間にもキリキリとお腹の痛みに体力を奪われている。
「お腹痛い、痛い痛い痛い、痛いよぉ……っ」
あまりの痛さに少しずつへっぴり腰になってしまう。
無意識のうちに、少しでも楽になりたいと思ってしまっているのだ。
腰を少しずつ後ろに突きだし、そしてしゃがみ込んでしまえば楽になれる……。
それは頭では分かっているけど、やってはいけないことなのだ。
それは分かっている。
だけど。
「うぅっ、も、も、もう……っ」
ぎゅるるるるるる…………。
腸がねじれるような痛みに膝がカクカクと笑い出す。
お腹にミッチリと詰まっているものを出してしまえば楽になれるのだ。それならばこの苦しみから解放されたほうが……。
「だ、だめぇっ」
フッと意識が飛びかけて、必死に首を横に振る。
そんなことをしたら取り返しがつかないことになってしまう。
おしっことは違ってうんちは消えてくれないのだ。
それなのに漏らしてしまったりなんかしたら……っ。
「だ、だめぇ……だよぉっ」
お腹に手をあてて痛みを堪える。
すると幸いなことに波を越えたのだろうか?
お腹の痛みがちょっとだけ引いてくれる。
帰るなら今だ。
「う、うんちのおもらしは絶対ダメなんだから……っ」
気持ちを奮い立たせると、再び歩を重ねはじめる。
だけどそんな奈緒をあざ笑うかのように、お腹から不吉な音が鳴り響いた。
ぎゅるるるるるる~~~。
ゴポッ!!
「はぁうっ」
腸内が泡立つ感触。
グチャグチャになっている未消化物が一気に身体を下り落ちてきたのだ。
「く、くうううぅぅぅ~~~っ」
人知れず帰路で歯を食いしばる。
額にはジットリと脂汗が浮いてきて、おむつの中も蒸れきって重たくなっている。
腹痛の波は越えれば越えるほど次の波が大きくなる。
我慢しきったとしても、それは次の我慢の始まりなのだ。
「お、お尻、痛い、よぉ……!!」
無理やり閉じているお尻の穴が爆発しそうになっていた。
水が流れているホースを無理に閉じればどうなるかなんて、子供でも分かることだ。
そ れ な ら ば … … 。
誰にも言えない10につづく
果たして奈緒はトイレに辿り着くことができるのか。
それとも……。
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少しでも前へ。
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家に帰ってトイレに駆け込めばいい……そう思っていた。
だけどそれはちょっと甘かったみたいだった。
ちょっとでも焦ればおむつがずり落ちてきそうで走れないし、こうしている間にもキリキリとお腹の痛みに体力を奪われている。
「お腹痛い、痛い痛い痛い、痛いよぉ……っ」
あまりの痛さに少しずつへっぴり腰になってしまう。
無意識のうちに、少しでも楽になりたいと思ってしまっているのだ。
腰を少しずつ後ろに突きだし、そしてしゃがみ込んでしまえば楽になれる……。
それは頭では分かっているけど、やってはいけないことなのだ。
それは分かっている。
だけど。
「うぅっ、も、も、もう……っ」
ぎゅるるるるるる…………。
腸がねじれるような痛みに膝がカクカクと笑い出す。
お腹にミッチリと詰まっているものを出してしまえば楽になれるのだ。それならばこの苦しみから解放されたほうが……。
「だ、だめぇっ」
フッと意識が飛びかけて、必死に首を横に振る。
そんなことをしたら取り返しがつかないことになってしまう。
おしっことは違ってうんちは消えてくれないのだ。
それなのに漏らしてしまったりなんかしたら……っ。
「だ、だめぇ……だよぉっ」
お腹に手をあてて痛みを堪える。
すると幸いなことに波を越えたのだろうか?
お腹の痛みがちょっとだけ引いてくれる。
帰るなら今だ。
「う、うんちのおもらしは絶対ダメなんだから……っ」
気持ちを奮い立たせると、再び歩を重ねはじめる。
だけどそんな奈緒をあざ笑うかのように、お腹から不吉な音が鳴り響いた。
ぎゅるるるるるる~~~。
ゴポッ!!
「はぁうっ」
腸内が泡立つ感触。
グチャグチャになっている未消化物が一気に身体を下り落ちてきたのだ。
「く、くうううぅぅぅ~~~っ」
人知れず帰路で歯を食いしばる。
額にはジットリと脂汗が浮いてきて、おむつの中も蒸れきって重たくなっている。
腹痛の波は越えれば越えるほど次の波が大きくなる。
我慢しきったとしても、それは次の我慢の始まりなのだ。
「お、お尻、痛い、よぉ……!!」
無理やり閉じているお尻の穴が爆発しそうになっていた。
水が流れているホースを無理に閉じればどうなるかなんて、子供でも分かることだ。
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