ハヤテのごとく! の二次創作小説。
超強力下剤を入手して復讐を図ろうとするナギ。
だけどそれを試しに舐めてみて、大変な目に遭ってしまう……。
「く、くやしい、悔しすぎるではないか…………なんでこんな年にもなっておむつを当てられて、しかもおもらしまでしなければならないのだ」
「いま流行のデトックスって言うやつですよ。ただ、お嬢様には少々合わないようですが……おほほほほほ」
「ぜっっっッ対に面白がってるっ」
満面のマリアの笑みを思いだして、ナギは一人地団駄を踏むのだった。
超強力利尿剤入り紅茶を飲んで3日が経った。
そのころにはすっかりおむつが馴染んでしまったけれど、しかしやられっぱなしのナギではない。
ネット通販で怪しい下剤を見つけるとそれを速達で取り寄せて置いたのだ。これをマリアのやつに盛ってやる。
そして、その『ブツ』がナギの目の前にある。
いざ、その下剤を目にしてみると、それはあまりにも禍々しい代物だった。世界中のあらゆる爬虫類をすり潰したらこんな色になるのだろうか。ビンに入っているはずなのに、そこから発散される臭いも凄まじかった。この臭いは……ジャガイモの水栽培に失敗したときの、納豆のような臭いを100倍くらいきつくしたような感じだろうか。
どうやって、これをマリアに飲ませるか……。
これほど強烈な悪臭を放っていると、臭いだけで気付かれてしまいそうだ。味なんて想像できないほど不味いに違いない。
どれくらい……不味いのだろうか。
ちょっと気になる。
舐めるくらいなら……。
自慢することでもないが、屋敷に篭っているせいかこの3週間、お通じらしいものが無かった。ちょっとくらいなら……。
ぺろっ
少しだけ、舌をつけただけだった。
その瞬間、何とも言えぬ腐敗臭のようなものが口に広がり、吐き気を催しそうになる。こ、これは強烈だ…………。
錠剤を瓶に封印しようとする。身体の変化は、そのときには現れていた。
ぎゅるっ、
腸を絞めつけるような音がお腹から鳴り響く。ぶわっと、背筋に冷や汗が浮き上がってくる。
「ま、まさか」
危険を察知したときには手遅れだった。
腸全体がミミズのように蠢動をはじめ、ギリギリと排泄物を押し出そうとしていたのだ!
ちょっと舐めただけなのになんという効果だ。いや感心している場合じゃない。
一刻も早くトイレに行かなければ、おしっこだけではなく大きいほうまでも漏らしてしまうことになる……!
「だ、駄目ぇ……………」
一歩、前に踏み出す。
少しでも気と力を抜いたら出てきそうだ。
身体を弓なりに反らして、爪先立ちになってゆっくりと慎重に歩き始める。なんで人間、こういうときになると爪先立ちになるのだろうか。
しかしそれでも下剤の威力は凄まじかった。
はっきりと形のある物が、お尻の肉をこじ開けようとしているのだ。
ミリッ
3週間、腸内で固められた、石のようなうんち。
音は無かった。無かったが、何とも言えない不快感がお尻に広がった。
どんなに力を入れてもびくともせずに、ゆっくりと、確実に出てくる。
はっきりと形のあるそれが、柔肉をこじ開けて突き進んでくる……。
ミリミリミリッ
「トイレ、……トイレ………っ」
弓なりに反れていた身体が、次第に前のめりになってしまう。自らの欲望に屈してしまう……。
前のめりになることによって、お尻にかかっていた力が抜けていしまう。その瞬間、辛うじて押し留められていた『何か』が、棒のように突き出してきて、おむつを押し広げた。
「もうっ、ら、らめぇ…………」
それでもナギは歩みを止めなかった。再び身体を起こすとゆっくりと一歩を踏み出す。爪先立ちになって、ゆっくりとそろそろと。
皮肉にもおむつを穿いていたことが、文字通り被害を少なく押し留めていた。ミリミリと押し出されるうんちは、ショーツを穿いていたらもっと大変なことになっていたことだろう。
普通の下剤は、うんちまで柔らかくなるものだけど、この薬は腸を蠢動させることによって全てを押し出すものらしい。
ゴツゴツと堅いままのそれは、おむつの中で行き場をなくすと外側へと広がろうとする。ショーツだったら簡単に広がっていたに違いない。
だが、それとナギの限界は話は別だった。ギリギリと絶え間なく蠢動する腸。それに押し出されるもの。
「あっ、あっ、ああっ!」
ビクンッ、
と小さな身体が痙攣し、前を見据えていた瞳が、フッと虚ろになった。
もう、限界だった。
ぶっ、
おむつの中で、くぐもった音が炸裂する。それはナギの心が折れた瞬間だった。歩くことを諦めて、身体の力を抜いてしまう。
押し留められていたものが、ミリミリと柔肉の間を通り抜けていく感触。一度抜いた力はそう簡単には戻らない。
「漏れてる……わたし、漏らしてるよぉ………」
何とも言えぬ背徳間に頬が赤くなる。スカートの上からお尻を触ってみるとパイナップルのように膨らんでいた。
音は最初のおなら以外なかった。
ただ、ミチミチとおむつをひたすらに押し広げていき、あたりに腐敗臭を撒き散らす。
3週間、自分の体内で熟成されたものの臭いだ。よくも今まで身体に収まっていたものだ。おむつの中にパイナップルを詰められたような、ゴツゴツとした感触。
「あ……っ、ふぅ…………」
快感と羞恥の入り混じったため息をついて、ようやくナギのおもらしは終わった。
やってしまった………。
じわり、と悔しさと涙が滲み出してくる。どっさりと重たくなったおむつ、どうしよう。どうしょうもないじゃないか。ナギは涙ながらにマリアの名前を呼ぶしかなかったのだった。
「ま、マリアぁ…………」
まるで待ち構えていたかのようにマリアがドアを開けて入ってくる。事実、待ち構えていたのだけど。
「あらあら、お嬢様。イタズラはいけませんよー」
嬉々とした表情を浮かべているマリアを見ていると悔しさがこみ上げてくる。絶対に仕返ししてやる。
ナギは心に決めるのだった。
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危険なティータイム3
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