ちょっとだけ放置しておいたら拍手数がすごいことに……。
アルテマ・デトックス5の続編『余談として1』のつづき。
『あなた』は放課後の女子トイレで、
→あける
を選択してみることに。
セリフ無しで、現状で出来うる限り情景のみの描写に徹してみました。
どうでしょう。
あなたは、意を決してビニール袋を開けてみることにした。
むわっ………
封を解いた途端、タマゴを腐らせたかのような強烈な臭気が立ち上り、個室内はより一層の茶色い腐敗臭に包まれる。
あなたは鼻が曲がりそうになりながらも、その中身を覗いてみた。
……まず目に飛び込んできたのは、茶色く染まったショーツだった。
元は純白だったに違いないそれは、白と茶でまだら模様に汚れており、ネコのワンポイントまでも無惨にも茶色く塗りつぶされている。
ショーツ両端を指でつまみ、ゆっくりと持ち上げていくと……ショーツとは思えない、ずっしりとした重量感が伝わってくる。
内側には、べったりと『茶色い何か』がへばりついていた。
信じられないが……それは……。
あなたは、早鐘のように鳴り出す鼓動を押さえつけながらも、ゆっくりとショーツを開いてみることにする。
ショーツの内側には……予想通りと言うべきなのだろうか……それとも、予想を上回るものだったのだろうか。
ベッタリと茶色い物体が貼り付いていた。便と一言で言い表すにはあまりにも複雑すぎる未消化物。腸の老廃物と大腸菌が混じり合い、少女の腸内で熟成されたモノ……。
それは、さっきまで少女が穿いたままおもらししたかのように、くっきりと形を残していた。
むりむりとひり出されたそれは、お尻の割れ目に溢れかえり、お尻に広がりきると前の方にまで押し寄せ、幼いクレヴァスを埋め尽くしたのだろう。
茶色の粘土には、スッと少女の縦筋が刻まれていた。
もはやクロッチさえも見えず、どろどろの未消化物は腰のゴムさえも茶色く染め上げているほどだ。
きっと漏らしてしまった少女のお股には、べったりと自らの欲望がまとわりついて、割れ目さえも分からぬほどに陵辱されていたに違いない。
自らの排泄物に汚れながらも、それでも漏らし続ける少女……どんな惨めな気持ちで、彼女は大量の欲望を漏らし続けたのだろうか……?
どんな惨めな気持ちで、重たくなったショーツを引きずりながらこのトイレの一番奥の個室に逃げ込んだのだろうか……?
よくみると、ショーツの脚の出口には、うんちがひり出された後がしっかりと残っていた。大量にうんちおもらししてショーツからはみ出していく時に残る、独特の恥ずかしい証。
にゅるにゅるとおもらしし続ける少女は、その場に座り込んで、泣くことしかできなかったのだろう。泣きながらでさえも、ショーツからはみ出るほどおもらしし続けることしかできなかったのだろう。そして友達に手を引かれてトイレに連れて行ってもらい、そこで泣きながらもおもらしショーツを処理したに違いない。
この、狭い個室で、腐敗臭に包まれて、内股を茶色く汚しながらもショーツを脱ぎ捨て、自らの欲望に塗れた桃尻をティッシュでぬぐい去っていく少女……どんな気持ちで尻を拭ったのだろうか。どんな気持ちでベッタリと貼り付いた欲望を、クレヴァスからぬぐい取ったのだろうか。
備え付けのトイレットペーパーの芯は、かなり小さくなっていた。割れ目や内股に貼り付いた『汚れ』を綺麗にするために、独り黙々と拭き続けたのだろう。
……そして、今あなたが手にしている茶色く染め上げられてしまったショーツは、少女が一番見られたくない恥部なのかも知れなかった。
……おや?
ビニール袋の中にはまだ何かが入っているようだった。
あなたはなにかと思い、カサカサとした手応えのそれを取り出すことにしてみる。
それは、驚いたことに穿くタイプの紙おむつだった。
なんでこんな物がこんなところに?
だけどこの状況では、そんな疑問は些細なことでしかない。
……恐る恐る、中身を覗いてみることにする。
するとそこにはお尻の部分にうすく、茶色い染みが広がっているのが確認できた。下痢……にしては色が薄すぎる。
ショーツを穿いたままおむつを穿いた状態で、下痢を濾過したらこんな染みができることだろう……。
前の方……お股が当たる部分には、しっかりとおしっこの染みが残っていた。
授業中に座ったまま失禁してしまったのだろうか? お尻のほうにまで黄色い染みが広がっていて、濾過された茶色い染みと混じり合って得も言われぬ色調を醸し出している。
よく見ると、おむつの脚を通す穴の脇にも、うんちがひり出された後が残っていた。
……さっきのショーツにも、うんちがひり出された痕跡が残っていた。
……と言うことは、非常に考えづらいことだが、このショーツとおむつの持ち主である少女は、ショーツの上からおむつを重ね穿きして、その状態でうんちおもらしを始めてしまい、それはショーツとおむつからはみ出てしまうほど大量だったというのだろうか?
それはただの都合の良い予想でしかない。
だが、茶色いまだら模様に穢されてしまった、冷たくなったネコショーツと紙おむつを見ていると、そんな気にもなってしまうから不思議なものだ。
「………?」
ショーツを見つめていたあなたは、ある事に気付く。
まだら模様の腰ゴム付近に、小さく油性ペンで文字が書かれていたのだ。
何度も洗濯して滲んだサインペンの文字に目を凝らしてみると、
そこには太い字で、
『つかさ』
と書かれていた。
どうやらこのショーツの持ち主は、『つかさ』という少女だったらしい。
『つかさ』という少女はどんな少女なのだろうか……。
あなたはつかさという少女に思いを巡らせつつ、ネコのワンポイントショーツとおむつをサニタリーボックスの中に戻した。
アブノーマルエンド
はい。
少女の失敗してしまった証拠を掘り起こし、ひたすら妄想に耽ってみるお話でした。
話の繋がりとしては、アルテマ・アゲイン4でつかさがショーツの上からかがみの紙おむつを穿き、『5』でおもらしした、その日の放課後という設定です。
実験的作品なので評価は皆さんにお任せします。
アルテマ・アゲインシリーズ
本当のおしまい。
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