かがみん特製レモンティー。
ダシが違うのさ。
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大きくなったお尻から、たぷんっ、とおしっこが溜まった感触が伝わってくる。布オムツって言うのは紙おむつとは違っておしっこを吸水してくれるポリマーがあるわけじゃない。漏らしてしまったおしっこは、そのまま布に吸われてお尻にまとわりついてくるのだ。
(ちょっと溜めすぎたかな……少しでも動いたらおしっこが溢れ出てきちゃいそう……)
かがみは、ゆっくりと立ち上がり、するすると重たくなった布オムツを降ろしていく。おしっこを吸いきったオムツを刺激しないように、おむつを降ろしていくと……、
たぷん……ちゃぷっ……
布オムツの中は、吸収しきれなくなったおしっこがたぷたぷと溜まっていて、黄色い海のようになっていた。辛うじて一番外側にある撥水性の優れた生地によって、オムツの中に溜まっている……そんな状態だ。
そんなおむつの内側を見て、かがみは怪しい笑みを浮かべながら、おむつをガラスのボウルの上に持ってくると、さっきまでお股に充てていた吸水布を取り出した。おしっこを吸いきったそれは、黄色い雫をポタポタと垂らしている。
この吸水布には今までおしっこは勿論のこと、アルテマにやられて何度も下痢を漏らしてしまった。いわば、恨みというダシが染みていると言っても過言ではない。
ギュッとそいつをしぼってやる。
すると黄色い液体が、白魚のような指の間からじわりと滲み出てきた。生暖かく、ふわりとしたレモン色をした液体が透明なボウルに溜まっていき……、その量、目盛りによれば……700ccにまでなった。
こんな量がさっきまで膀胱に溜まっていたとは……我ながら随分ため込んだものだ。
「え~っと……次は……そうそう、これね」
あまり得意ではない料理をするときのような手つきで取り出したるは……コンビニで売ってるレモンティーだ。
ペットボトル入りのそれは、間違って落とそうものなら泡立ってしまい本当のおしっこと区別がつかない時さえある。
それをボウルに入れておしっこと混ぜてやれば……ほら、特製ドリンクの完成だ。
「うふふ……これは復讐よ……」
これをお昼の時間に、何も知らないこなたに出して、レモンティーと間違って飲ませる……そして、飲み終わった後で告白してやるのだ。
「今あなたが飲んだのは、わたしのおしっこよ」、と。
そのときのこなたはどんな顔をするのだろうか。
驚愕のあまり思考停止する?
それとも口に含んでる紅茶を噴き出すかな?
そんなこなたの顔を想像するだけでゾクゾクしてきてしまう。
それでも……もしも、もしも……こなたが全てを知った上で美味しかったと言ってくれたらどうしようか? いやいや……そんなこと有り得ないと分かっていつつも、もしも平然としてられたら……それはそれでなんだかとても嬉しいような、悔しいような。
そんなことを妄想しているうちに、生暖かかったレモンティーは少しずつ冷めくる。早く魔法瓶に入れないと鮮度が……。
ああ、でも、やっぱり……、
やっぱり復讐なんてやめておいた方がいいかしら?
かがみは……
a.怪しい笑みを浮かべつつ、紅茶を魔法瓶の水筒に注いだ。
b.やっぱり復讐はよくない。紅茶を捨ててしまう。
つづく
さて、……どちらに続くのかは僕にも分かりません。
(追記)
判定は13日の夜中辺りに……。
とりあえず先にバッドエンド出した方が流れ的にいいので、拍手ボタン100くらいに設定しておきます。100以下だったらバッドで。
まさか、超えることなんてないですよねー。
(追記の追記)
……やばい、超えそうだ……。
(追記の追記の追記)
……超えましたね……。とりあえずbから公開。
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アルテマ・リベンジ!2
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