クララのかぼちゃぱんつ最終回。
もこもことブルマをカボチャのように盛り上がらせてしまった少女に埋め込まれた『種』が、腹を破って発芽するのかしないのか。
リョナ&グロが嫌いな人は注意(笑)
この小説を最初から読む!
「な、なに……?」
クララが自らの体の異変に気づくまでに、そう時間はかからなかった。
排泄欲という原始的な欲望をブルマの中に放ってしまった今、背徳的な心地よさを感じてしまうのは当たり前のことかもしれないけど……、
きゅんっ、
「はうっ!?」
きゅん、きゅんっ……!
「えっ、う、う、うそ……!」
おもらしをしてしまっての快感なら分かる。
しかし、身体の内側から込み上げてくる、この快感は……?
クララは思いだす。
寄生蜂は、獲物であるクモに卵を植え付けるときに、苦しみもがいて抵抗されないように毒で身動きをとれないようにするらしい。
もしや、身体に埋め込まれた冬人夏草も、これと同じように宿主から無用の抵抗を受けぬために、快楽を与えるのだとしたら……?
「い、いやぁ……」
だとしたら、ここで快楽を貪ろうものなら……そして絶頂など迎えようものなら、それがスイッチになって発芽するなんていうことも十分にあり得る。
(は、発芽……)
その単語がネガティブな少女の胸の奥底に暗く響き渡る。それはつまり、死ぬということだ。
その暗い思考とは裏腹に、脳内には快楽物質が無尽蔵に分泌されて、少女の身体を熱くさせていく。
チリチリと厚手の体操服にこすれる乳首が痛い。
陰核が剥けきったのか、ブルマの中のうんちとこすれて痛かった。
「はぁ! はぁ! あひぃ……っ」
静寂に包まれた森の中でクララの興奮した吐息が響き渡る。
立たないと……、
立たないといけないのは、十分に分かっていた。
しかし5キロもの欲望を受け止めたブルマはクララを責め立てるかのように重たく沈み、快楽におぼれかかっている膝頭はブルブルと震えて思っているように力が入らなくなっていたのだ。
少しでも痛みを和らげようと乳首に当てられていた指はギュッと深くめり込み、自らの堅い排泄物で作り出した椅子に座ってクリトリスを刺激し……。
「はぁ……はぁ……はあぁ……っ! はふんっ!」
意志とは無関係に、クララの頬が桃色に染まっていく。
キーン、と耳鳴りもしてきた。
身体が、絶頂への階段を一段ずつ登っている何よりもの証……。
そんな時だった。クララが我が目を疑ってしまったのは。
厚手の体操服に覆われたお腹の部分が、モコモコと内側に芋虫が這っているかのように蠢きだしたのだ。
何事かと思い恐怖に駆られて体操シャツをめくりあげてみると……、
「い、やあああああああああああっ!!」
痛みは、何も感じなかった。
ただ、強いて言うのならばくすぐったさにも似た感触がするだけ……。
それなのに。
月明かりに浮かぶ、ぷっくりとしたお腹が、皮下脂肪ごと内側から押し上げられているではないか。
グニグニと皮膚の内側で巨大な芋虫がうねり、皮膚を突き破ろうとしている。
明らかに激痛を伴わなければおかしいのに……しかしクララの身体はむしろ快楽に支配されつつあった。
ギュッと両胸に指をめりこませ、
盛り上がったブルマを地面に擦りつけて快楽を貪ろうとしている。
それでも残された最後の理性では逆のことを考えていて……。
「い、い、いいいぃっ」
「いきたく、いきたく、いきたくないぃ!」
「き、気持ちイィ……イヤぁ……しにたく、死にたく、死にたく……なっ」
ぞく、ぞくぞくぞくっ!!
「だ、だめぇ……っ、いっちゃ、いやあああああああああ!!」
ぴく、ぴく、ぴくくっ……………!!
絶頂感を少しでも抑えようと、背筋を丸めて、クララは達した。しかしそれでも、
プシュッ、プシュ………ッ!
分厚いブルマからはくぐもった水音が溢れ出て……。
(やだ……わたし、逝っちゃった、こんなにうんち漏らしちゃ……っ!)
「ごぱっ」
クララの喉から水っぽい声があふれ出して、辺り一体にビシャビシャと何かが弾ける音が聞こえると……それっきり森は静けさを取り戻した。
* * *
漆黒の闇に包まれた森に、フクロウのように音もなく人影が舞い降りた。夜風にマントをたなびかせた人物……それはアメリアだった。
降り立ち、足下に転がる物を一別して顔をしかめる。
周囲の草木には赤黒い血しぶきが桜の花びらのように散っていて、そこかしこに肉片も見つけることができた。
それは、濃密な腐敗臭をまとって横たわっていた。
花火の中心で冷たくなっている少女……クララは、自らの胸に指を食い込ませ、女の子座りをしてそのまま仰向けになったかのような、苦しいポーズで息絶えていた。
それなのにどこか恍惚とした表情のまま動かなくなっているので、ひどくアンバランスに見える。
体内で起きた凄まじい爆発。
それはへその内側から腹を破き、腸が放射線状に弾け飛ばしていた。
皮膚がはじけ飛び、あばら骨が剥き出しになっている。
こうして冬人夏草は発芽するのだ。
アメリアは、クララのへその内側から生えている一本の植物を見下ろし、満面の笑みを浮かべた。
少女の血を吸ったかのような深紅の大輪を咲かせているのは、手のひらほどの大きさのチューリップだった。
「うふふ、購買の人気商品がこういう風に作られているだなんて、みんながしったらどう思うかしら?」
根っこごと引っこ抜くと、内蔵まで絡んできてしまうけどきれいに取り除いてやる。すべて取り除くとアメリアは厳かに呟いた。
「ザオリク!!」
すると見る間にクララの腹の傷は癒されていき、赤黒く汚れていた体操服も白かった頃に戻っていく。
すーすーと安らかな寝息を立て始めたクララだけど、恍惚とした表情は消えずに頬を桃色に染めて、
ぴくんっ、ぴくくんっ……!
歪な痙攣は続くのだった。
「あなたが見ていたのは怖い夢。安らかに眠りなさい」
重たいかぼちゃ、おしまい。
気がついたらQMAシリーズで一番長い作品になってしまいました。
ここまでおつきあい頂きありがとうございます。
便秘って書くのが難しいですね…。
しかしその分、苦しむ姿を描けた……はず。
お楽しみいただければ、これ以上嬉しいことはありません。
さて、次の更新はいつになるのだろうか。
この筆が絶えないように細く長くがんばっていきたいものです。
目次一覧へ
押してくれると励まされます。
重たいかぼちゃ16
コメント
コメントの投稿
トラックバック
- トラックバックURL:
- http://yaminomen.blog.2nt.com/tb.php/210-186ea0ca