qmaの二次元創作。
恐怖失禁の巻。
大漏れ注意。
テストであまりにも悪い点数を連発してしまったシャロンは、ある日、学校の地下室に呼び出され、特別に「おしおき」を受けることになってしまう……。
ここはマジックアカデミーの地下室。
生徒のあいだでは、夜な夜なうめき声が聞こえてきたりだとか、呼び出された生徒は帰ってこなかったりだとか、そんな噂が耐えない場所だ。
そんな地下室への階段を、シャロンは一段ずつゆっくりと降りていた。両脇を石壁に挟まれた階段は、螺旋を描くように延々と続いているかのようだ。
ぴちゃん、
足を付いたそこに、水が跳ねる。
どうやらここが終わりらしい。
そこから続いているのは一寸先も見えないほどの闇に包まれた廊下。
両脇の壁の亀裂からは地下水が滲み出していて、真っ暗な岩肌がむき出しの地面にうっすらと溜まっている。シャロンが恐る恐る歩を進めるたびにぴちゃん、ぴちゃんと水が跳ねた。
つき当たりのドア……呼び出された部屋はあそこだ。
シャロンはドアの前で深く息をつきドアを開けると、そこにはアメリアが暗闇の中で一人立っていた。
アメリアの横にある、床に据え付けられた拘束具つきの椅子……この部屋は、何をするために作られた部屋なのだろうか……一抹の不安を感じながらもシャロンは暗室へと踏み込んだ。
むき出しのレンガの隙間から、地下水がにじみ出している……こんなところで何をやっていたのだろうか……。部屋の中は、まるで冬のような寒さだ。吐く息も白い。
だが……シャロンがこの部屋に入った瞬間に違和感を感じた原因……それは部屋中に立ちこめていると思われる異臭だった。
肉を腐らせたかのような、それともトイレのような……そんな、不快感を煽るかのような臭気に満ちていた。
「ようこそ、特別指導室へ」
ただ一人、部屋の中で待っていた人影……仰々しく黒いローブを広げて、アメリアは言った。まるで、彼女自体が闇に溶け込んでいるかのようだ。
「とりあえずそこの椅子に座ってくれるかしら」
言われたとおりにシャロンが座ると、拘束具が手際よく付けられていく。首、胸、腹、両手、両足。
革のベルトでがっちりと固定されていく。
「なにもこんなに拘束しなくっても、逃げも隠れもしないのに」
「あら、大した自信ね。いつまでその強気が続くのかしら?」
全ての拘束具が付けられると、シャロンは身動き一つさえもできないほど椅子と一体化させられた。
背筋は真っ直ぐ背もたれにくくり付けられ、両手は両脇の肘掛に固定され、両足さえも左右の椅子の足に固定されて閉じることさえも許されない。
「こんな格好させてどうしようっていうの?」
「おしおきよ。あんた、何でここに呼び出されたか分かってるんでしょう? フェアリー組なのに毎日のように予選落ち。しかもそのほとんどが1回戦落ちで連続0点記録53回なおも更新中。ったく、なんで○×クイズもあるのにこんなにはずせるのだか不思議なくらいだわ」
「べ、別に好きではずしてるわけじゃ!」
「自信だけはいいのよねぇ……だから特別に私がおしおきしてあげようっていうのよ」
アメリアは自分の身長よりも大きな杖を振りかざす。
「あなたの座ってる椅子、肘掛のところが金属製になってるでしょう? そこから私がいつもみたいに電流を流すと、動けずにビリビリするわけ。頭にでも電気流してちょっとでも頭が良くなればいいわね」
「えっ?」
とたんに強気だったシャロンの表情がサッと蒼ざめた。
「つまり、電気椅子よ」
「い、いや……」
ふるふると唇が震えてやっとのことで言葉を搾り出す。
「あら、泣いてるの? ふだんあんなに強気だって言うのに。意外と脆いものねー」
「な、泣いてなんか!」
アメリアはくすりと意地悪そうに笑うと、コンコン、と肘掛を突く。
「せっかくだから、カウントダウンしてあげる。……3、2、1、0で流すから、しっかり心の準備だけはしときなさいよ。それじゃ、カウントダウン開始……3」
「えっ? い、いやっ」
シャロンは拘束から逃れようと必死に身体を動かそうとする。しかし動けば動くほど身体に皮製のベルトがめり込んでくるかのようだ。とても逃げられない。
「……2」
「止めて、許して!」
とうとうシャロンは本気で泣き出してしまった。普段の彼女からは想像もできないほどの取り乱しよう。涙を流した顔を真っ赤にさせて必死に嘆願している。
「…………1」
もったいぶるように伸びていくカウント。絶対に逃れられないそれからは、恐怖だけが増幅されていく。
「あぁ……いやぁ……」
既にシャロンは短く嗚咽を漏らして震え上がっている。逃げようという気力はとっくの昔にくじけてしまっていて、少しでも痛みに耐えようと身を硬くしているのか。
そんな彼女に、アメリアは容赦なく死刑宣告を下す。
「………………………………………………0」
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!」
アメリアの杖が、コツン、と肘掛に触れる……すると静電気のような小さな電気が発生して、シャロンの身体を駆け巡っていった!
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
カッと目を見開き、空気を求めるように口を半開きにして、シャロンは短く声を上げ続ける。
「あっ、あっ、あっ……あぁ……?」
だがここで異変に気付いたようだ。流れてきた電気は最初の静電気だけで、そのあとには何もなかったのだ。
「0って言ったらこういう風に電気を流すから、心の準備をしておいてね」悪戯っぽく微笑むアメリア。
じゅわ…………
シャロンはお尻が生暖かくなるのを感じた。
それは内股に伝ってゆっくりと広がっていく。
「あ、あああっ」
だらしなく半開きにされた口。そこからはだらしなくよだれが垂れて、頬は真っ赤に紅潮していた。
あまりの恐怖に表情が変な風に痙攣し、それはもちろん身体全体にもいえることだった。
しょわわわわゎゎ…………
「あら、なにかしら、これは」
静寂に包まれた地下室に、くぐもった水音が止まらない。
シャロンのストッキングに包まれた足の間からおしっこが流れてくると、石床にぴちゃぴちゃと落ちていく。
恐怖のあまり失禁してしまったのだ。
肌も切れそうなほどの寒さの中、おしっこからは湯気が立ち、その姿は滑稽な姿にも見えた。
「あら、お嬢様が間抜けなものねぇ……」
アメリアは、丸めがねを反射させながら呟く。
まだ、おしおきは終わっていない……。
おしおきタイム(シャロン編2)に続く
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アメリアのおしおきタイム
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