短めの短編作品。
行き詰まってストレス発散に書きました。
内気だけど、実はおもらし癖がある中2の奈緒は、ある日おむつに興味を持ってしまうと……。
「おむつってどんな感じがするんだろう……?」
いつものように放課後のおもらしごっこでおぱんつを汚してしまった奈緒は、ふとそんなことが気になってしまった。
紙おむつなら、もしかしたらみんながいる教室ですることが出来るかもしれないのだ。
こうして毎日冷たくなったパンツを洗濯機に放り込むことも……。
新しいパンツに穿きかえてテレビを付けてみると、タイミング良くおむつのCMがやっていた。
そこでは赤ちゃんが元気よく遊んでいるのにおむつがずれない様子をアピールされていた。
それにおしっこをしてもすぐにサラサラになるらしい。
「こんなに動いても大丈夫なんだ……。紙おむつ……気持ちよさそう……」
奈緒は、食い入るようにCMを見つめながら、人知れず呟いてしまう。
☆
「おむつ、穿いてみたい……」
そんなことを思いついてしまった三日目の夜、奈緒はついに我慢が出来なくなってしまった。
「近所のドラッグストア、二四時間だったよね……?」
夜中にこっそりと家を出ると、煌々と明かりをともし続けているドラッグストアにやってきてしまっていた。
「うわぁ、こんなにいっぱい種類があるんだ」
おむつコーナーの前に立ち、奈緒は思わず驚いてしまう。
そこには赤ちゃん用から介護用まで、様々なおむつが並んでいたのだ。
「これなんか良さそう?」
奈緒が手に取ったのは、ビッグよりも大きい、スーパービッグサイズと書かれた穿くタイプのおむつだった。
パッケージには小学生高学年くらいの女の子が微笑んでいる。
それがいっぱい棚に並べられていた。
と言うことは、このサイズはそれなりに買って行く人が多いって言うことなのだろう。
「お願いします……」
レジで買うときも、店員さんもほとんど表情を変えることはなかった。
(おむつ……意外とみんな充ててるのかなぁ……)
そんなことを考えながら、奈緒は大きく膨らんだ買い物袋を持って家路を急いだ。
☆
こうして奈緒は家に帰ってくると、部屋に籠もってパッケージのビニール袋を丁寧に破いてみた。
「これが、おむつ、なんだ……」
一つの紙おむつを手に取ってみる。
それは思っていたよりもずっと薄くて、広げてみると穿くタイプのおむつと言うこともあってほとんどパンツと変わらない。
これならスカートの下に穿いてもばれることはなさそうだ。
「可愛い……」
紙おむつは白くて味気ないモノだと思っていたけど、可愛らしい花柄のデザインをしていた。
ピンクの花びら模様が散っていて、おへそのところにはお花が描かれている。
まさかこんなに可愛らしいだなんて。
もしかしたら普通のパンツよりも可愛いかもしれない。
「これから穿くんだよ、ね……」
パンツのような形をしているけど、おまたからお尻の部分はうっすらと厚くなっている。
どうやらこの部分でおしっこを吸うらしい。
――ごくり。
一糸まとわぬ姿になると、固唾を飲み込んでおむつを広げる。
ほとんどパンツと変わらない形なのに緊張してきてしまう。
「これからおむつはいちゃうんだ……」
赤ちゃんでもないのに。
中学生にもなって。
それなのにおむつを穿くだなんて。
あまりにも恥ずかしすぎて頭がボーッとしてきてしまう。
それでも奈緒は白くふっくらとした、柔らかい誘惑に負けてしまう。
「あぁ……私、おむつ穿いちゃうんだ、穿いちゃうんだ……」
パンツのように右足を通し、そして左足を通していく。
脚の間をふっくらとしたおむつが通っていく。
「このふっくらとしたのがおまたに当たるんだ……」
少しずつ、躊躇いながらもおむつをあげていく。
そして……。
「あぁ……」
奈緒は大きく深いため息をついてしまった。
おまたに当たる、ふっくらとした柔らかい感触。
お尻までも優しく包んでくれて、なんだか無防備に安心してきてしまう。
なんでこんなに安心してしまうんだろう?
「おむつはいちゃった……わたし、おむつ穿いちゃったよぉ……赤ちゃんみたいにおむつ穿いちゃった……よぉ……」
呟いてから、そうか、と気づく。
こんなに安心してしまうのは、赤ちゃんと同じ格好をしているからなのかもしれない。
赤ちゃんのころのように無防備に眠り続けた記憶を、もしかしたら思いだしているのかもしれなかった。
「薄いけど温かい……」
お尻に手を当ててみると、カサカサとした紙の感覚。
おまたのところはもこもことしていて脚がちょっと閉じにくいけど、スカートを穿いていれば大丈夫そうだ。
それよりも奈緒には気になることがあった。
それは……。
「こんなに薄くて本当に大丈夫なのかな?」
緊張の糸が途切れたからだろうか、ちょうどよくおしっこがしたくなってきてしまう。
「――んっ」
奈緒はゆっくりとお腹に力を入れていくと……。
誰にも言えない4につづく
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