たくさんの拍手ありがとうございます。
新刊の書影も出たのでテンションあげていきます!
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小水を出し切り、つるんとしたおまたを拭いたとき、イリアはそこから微弱電流が走るのを感じる。
だけどそれがなんなのか分からずに、目を逸らすかのようにショーツを穿くも……。
この小説を最初から読む!
「……んっ! な、なに、この感じ……おまたが、くすぐったい」
おまたを拭くと、なぜかムズムズしてきてしまう。
最近はおしっこを拭くときに、なんか変な感じがする。
おまたを拭いた紙を見てみると、そこにはカスタードクリームのような汚れとともに、おしっこが染みこんでいる。
女性器からは色々な恥ずかしいものが出てきてしまうのだから仕方がない。
少女の身体は、そういう風にできているのだ。
「もう一回拭いたほうがいいかな……」
呟きながら、新しい紙を手に取って、縦筋へと指を食い込ませていく。すると、
――チリリッ!
「んんっっ!」
ムズムズしていたおまたに、なぜか静電気が弾けたかのような痛みが広がっていった。
「おまた、変な感じする……。なんだろう……?」
首をかしげながらティッシュを見つめてみると、そこにはトロッとした透明の粘液がこびりついていた。
朝のショーツに付いていたものと同じだし、いま太股まで降ろされているショーツにもこびりついていた。
と、言うことは。
「このお汁、おまたから出てるんだ。だけど、なんで……?」
その答えを、今のイリアが知るはずもなくて。
「変な病気じゃ、ないよね……」
不安になりながらも、イリアはティッシュを和式トイレの水面へと落とした。
ネバッとした粘液をまとったティッシュは、黄金に染まった水面へと沈んでいく。
イリアはそのティッシュから目を逸らすかのように、トイレの水を流してしまった。
勢いよく水が流れてくると、イリアの穢れとともにティッシュが流されていく。
「なんだったんだろ……。あのネバネバしたの」
だけどここで考えていても仕方がないことだった。
イリアは黒タイツごとショーツを上げると、お腹を冷やさないようにと、しっかりとおへそまで覆い隠す。
……が。
「ん!」
おまたから走る電流に、イリアはへっぴり腰になってしまった。
ジンワリと、クロッチの裏側が生温かくなる。
恐らく、ネバッとしたものが滲み出してきているのだろう。
(やだ、なんなの? この変な感じ……。おまたが痺れて、勝手に熱くなってきてる……?)
今ここでショーツを降ろして確認することは容易いだろう。
だけど、それは自らの身体の変化を認めてしまうと言うことになる。
もしかしたら、死んでしまうかも知れないほどの、おまたの病気かも知れないのだ。
(なにも変なところ、ないもん……。大丈夫だもん……)
イリアは自分に言い聞かせるようにして、スカートの裾を整える。
そして澄ました顔で個室を出ると、まさかイリアのショーツが黄ばんでいて、しかもクロッチには粘液がベッタリと塗られているだなんて、誰も想像さえもしないだろう。
そもそも――、
イリアがこんな性癖に目覚めたのは、学校での失敗がきっかけだった。
あれは数年前の、夏の日。
プールの授業中のときだった。
お腹を冷やしてしまい、トイレに駆け込んだものの、水着を脱げずに漏らしてしまったことがあった。
そのときにお尻が生温かくなり、包まれているような気がして……それ以来、イリアはおもらしの魅力に取り憑かれている。
イリアは、気づいてしまったのだ。
(おしっこを我慢して、おもらしするのって、気持ちいい……)
プールの授業ででおもらししてしまったときは水着ということもあってシャワーを浴びて隠し通すことができたが、イリアはイケナイ感触を知ってしまった。
それからというもの、お尻を撫で回される感触がやみつきになり、人知れずにショーツを穿いたまま尿意を解放してきた。
(水着よりも、ショーツのほうがペッタリお尻に張り付いてきて気持ちいい……。ブルマもあったかくて気持ちよかったな)
イリアはあのときのことを、ぼんやりと思いだしながらも教室に帰り席につく。
澄ました顔をして文庫本に視線を降ろすイリアの秘筋は、人知れずに熱く濡れていた。
その染みは、ショーツと黒タイツを滲み出し、スカートのお尻に染みを作るほどだったが、イリアはそのことから目を逸らすかのように読書へと意識を沈めていく。
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尻染みを作ってしまうほどに濡れてしまっているイリア。
だけどイリア自身はそのことから目を逸らし、それでも身体は性徴している。
芽生え8につづく
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ツイッターのほうでは何回か触れましたが、講談社さんから2月にライトノベルを出させて頂くことができそうです。
あともう少しなので頑張ってきます(`・ω・´)
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芽生え7
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