おむつ少女8
その日の夜、加奈は薬を飲む。その薬の名前はなんと……。
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そしてその日の夜、加奈は幸せな気分のまま眠りについた。
お風呂に入って湯冷めする前にベッドに潜り込むと、今日の出来事が改めて幸せな事のように思えた。
明日、小町ちゃんにあったら何を話そうか。一緒にトイレに行こうと誘ってみようか。それで……その先のことを考えただけで胸がどきどきしてしまう。
だけどこのとき加奈は知る由もなかった。
まだ今日という日は終わっていなかったのだ。そしてその異変は真夜中の午前三時に起こった。
* * *
ぐ、ぐるる…………
加奈は、お腹の中でコンクリートみたいなものがうごめいている感触で目覚めた。
時計を見ると、まだ午前三時だった。
「うう………来ちゃった………」
加奈は、見かけによらず重度の便秘持ちだった。一週間でないことも珍しくないし、出たとしても石のように堅いうんちしかでないのだ。小町ちゃんの前でおもらしするときも、ホントはうんちまで出したかったのだけど、やっぱり出なかった。
冷えたスパッツを穿いたからだろうか?
ここ一週間ほど沈黙を続けていた腸が芋虫みたいに動き出すのを感じた。
眠い目をこすりながらトイレに入って、パンツとパジャマを降ろして洋式便座に腰掛ける。
「ん、んんっ………」
だけどどんなにお腹に力を入れてもうんちは出てくることはなくて、頭に血が上ってくる。
「ふ…………うんっ………」
力を入れすぎて頭がくらくらしてきた。
ちょろちょろと勢いのないおしっこがおまたを伝って落ちていくのがなんとも虚しい。
「はぁ………」諦めて、トイレットペーパーを手に取ると、一本の縦筋を拭った。
出そうで出ない苦しみはクシャミもお通じも同じだと思うというのが加奈の率直な意見だった。
出ないならそれで構わないけれど、出そうで出ないのはなんか悔しかった。
* * *
そこで加奈は真夜中のリビングに行くとこっそりと薬箱を取り出した。
母親がたまに使っている便秘薬を使おうと思ったのだ。
加奈は使ったことはないけれど、効果抜群だと母親が言っているからこの苦しみから逃げるにはこれが一番に違いない。
父親も母親も、弟も寝静まっている。大丈夫、今がチャンスだ。
「うわ……」
その薬を見て、思わず声を漏らしてしまう。何という毒々しい色なのだろうか。暗闇の中でもはっきりと分かる。エメラルドグリンに発光していて見るからに身体に悪そうな粉末だった。パッケージには……ぼんやりとした光に照らしてみると、
「アルテマ………?」
と書かれているのが見えた。
分量までは見えないけど……瓶のふたを開けて、怖いので耳かき半分くらいを取って、
お水と一緒に飲む。
「ふぅ………」
出来るだけ舌で味わわないように一気に飲み干すと…………………………………………
………。
……。
…。
なにも、起こらなかった。
てっきりすぐにお腹が痛くなると思ったのに。
「ふ、ふわぁ~~~~………」
なんとも間抜けなあくびが出てしまう。
もう眠い。
今夜は寝ることにしよう。
明日は小町ちゃんとあって何を話そうかな………。
つづく。
アルテマの驚異はこれから……。
おむつ少女9に続く。
今回は繋ぎなのでイマイチかも知れませんが……
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コメント
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くだらねえ、
単なるしょんべん変態やろうじゃんか。
このサイト立ち上げてるやつ死んだほうが、いいんじゃねえの。
消せ。
まさかアルテマが出てくるとは
お馬鹿さんが湧いてくるのは人気が出てきた証拠ってことでw
マジ凹みました……。
単なるしょんべんじゃなくて、着衣のおもらしなのに!
そっちかよw まぁ概ね同意。
自分もしょんべんよりオムツおもの方がいい変態野郎だが。
おむつ共感同士萌えましょう。最近みつけたこっちのおむつサイトもおススメです。http://ailitty.blog47.fc2.com
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