小町、お尻を洗うの巻。
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「ウソ……こんなに貼り付いてるなんて……」
どうやらおむつに水分が吸われている分だけお尻に貼り付いた量が増えてしまったらしい。小町の桃尻はもはや醜い生チョコタルトのようにうんちで覆われて割れ目さえも見えないほどだったが、当の本人がそれを見れるはずもなかった。
だけどいつまでも愕然ともしてられない。
しばし黙考すると少女はバナナのように反り上がっている蛇口に背を向け、尻を突き出してちょっとずつ近づいていった。
それは見ようによってはバックで男性器に挿入しようとしているシルエットにも見えるが、少女はそんなことは知らずに蛇口へとお尻を突き出していくと………、
「ひゃくんっっ……!」
夜の水の冷たさに、小さな身体がぴょんと跳ねてしまう。だけどココは我慢だ。尻に流れる水を感じながら、チョコを落としていくしかないのだ。
「はぁ………はぁ………はぁ………」
高鳴る鼓動。否応に乱れる呼吸……少女はゆっくりと尻を、反り返ったバナナへと近づけていく。
「きゃんっ!」
再び触れた瞬間、全身を電撃が走り抜け、キュッと幼菊が引き締まった。身体弓なりに反り返ってしまう。
だけど辛かったのは最初だけ。
2度目に感触に馴れてしまえば苦痛だったのが快感へと変換される。気がつけば少女は望んで尻を突き出していた。
「ひぅ……ふぁ……あ、はぁ……お、お尻……お尻が………き、気持ちいい……これって……お尻、気持ちいいの……?」
冷たい手にお尻を撫で回されるような、変な感じ。お尻からチョコペーストが剥がれていき、それは内股を伝って下水に消えていく。
お尻が綺麗になっても、小町は蛇口にお尻を突き出してその感触を楽しむかのように撫で回していた。
* * *
「くちゅんっ!」
どれだけ長いあいだ下半身を振っていたのだろうか。
可愛らしいクシャミをして、小町は現実に引き戻された。
お尻を洗っていたときの快感がウソのように、身体が急速に冷めていく。
気がつけばスカートはびしょびしょに濡れていて、白のブラウスまでも腰辺りまで冷たく濡れていた。
快楽を貪ろうとするための、自らの軽率な行動というものは、ふとした瞬間にじわりと襲ってくるものだ。
……加奈ちゃんのおむつにおもらしして、そのあとにお尻洗って気持ちよくなるなんて……最悪だ……わたし……。
蛇口から止めどなく吹き上がっている水流に顔をぶつける。
勢いよく噴出している冷水は容赦なく小町の頬を打つ。
それだけじゃ足りない。
せっかく加奈ちゃんとおむつを交換したのにすぐにダメにして、しかも自らの快楽の犠牲にしてしまうだなんて……少女は更に蛇口を捻ると、噴水のように吹き出す水流は小町の鼻の穴を容赦なく逆流していく。しょっぱいのは鼻水が混じっているせいなのか、それとも涙のせいなのか。半日間、夏のトイレの個室に閉じこめられていた身体には鼻水が混じっていようが泣いていようが関係ない。小さい喉をコクコクと言わせながら飲んでしまう。
切りそろえられた黒髪のおかっぱも、薄手のブラウスも、暗い色のスカートも……全てがずぶ濡れになるまで、少女は自らの身を清めようとするかの如く冷水に身を叩きつけ続けた。
* * *
……数分後。
廓寥とした夜道を、小町は独り歩いていた。着衣のままプールに飛び込んだかのように、水を滴らせながら……。
途中、すでに閉店している散髪屋の時計を見ると夜の8時をまわっていた。
明かりが漏れている窓から、家族なのだろう、テレビの音と楽しそうな笑い声が聞こえてきて、小町は足を速めた。
おむつ少女29につづく
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