翌朝。
クララはトイレへ。
この小説を最初から読む!
疲れ果てたクララは部屋に帰るなりパンツさえも換える気力もなく、倒れ込むように寝入ってしまった。
そして翌日……つまり、便秘八日目。
「ん、んんぅ……」
クララは汚れたパンツが貼り付く感触に目覚めた。それだけで昨夜のことが現実だったのかと痛感させられる。夢だったら良かったのに……。
冬人夏草はしっかりと根を張ってしまったようだった。挿入されたときの状態で便が固まってしまったらしく、寝返りでも打とうものなら腸が破けてしまいそうなほどの突っ張った感触がする。
それでも昨夜のことが夢だったと思いたいクララはトイレの個室へと急ぎ、洋式便座にしゃがみ込んだ。
「ふ………んんっ………んんぅ………」
息を止めて、真っ赤になるくらいに息んで見るも、硬く凝り固まった腸が蠢動する気配は全くない。それどころかお腹の中にコンクリートでも流し込まれたかのように、どんなにお腹に力を入れても微動だにしない絶望的なくらいの便秘になっていた。
おならさえも出ない。どんなに力を籠めても、お腹の中で力が分散してしまうような感覚だ。
「う、うそ……」
今までのサイクルが確実に狂っている。今日で一週間目のハズなのに、お腹はウンともスンとも言わない。
(確か、先生が言ってたことが本当なら、これから一ヶ月は出ないことになる……)
この一週間で体重が一キロ増えた。それだけでもポッコリお腹が苦しいと言うのに……。
でも……アメリア先生が言ったことが本当なら、うんちを出した瞬間に冬人夏草が開花して死んでしまうことになる……先生、ザオリク使えるし、十分にあり得ることだ。
(図書室なら、なにか分かるかも……?)
クララは一旦諦めることにした。立ち上がってぱんつを上げる。お腹に触れるとパンパンに張っているけど後ろ髪を引かれる思いで個室から出た。
(もしかしたら特効薬が見つかるかも知れない。それを調べれば、あるいは……)
一縷の思いにすがりつつ、少女は及び腰になりながらも図書室に急いだ。
重たいかぼちゃ7につづく
目次一覧へ
押してくれると励まされます。
重たいかぼちゃ6
コメント
コメントの投稿
トラックバック
- トラックバックURL:
- http://yaminomen.blog.2nt.com/tb.php/153-05410a9b