2日連続でおもらししてしまい、加奈が途方に暮れていると……
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加奈がヒザを抱えたままトイレの個室に閉じこもっていると、やがてチャイムが鳴った。
ざわざわと騒がしい声が廊下を駆け抜けていく。駆けていく男子たちの足音に、女子たちの華やかな声……。だけどまさか加奈がトイレの個室に閉じこもっているなんて誰も思ってもいないのだろう。
「こんな格好じゃ……外に出られないよ……」
前も後ろも、内股さえもパンパンに膨らんだスパッツ……しかも内側にはおしっこが溜まっていて、少しでも身動きしたら、
たぷん……、
おしっこがこぼれてしまいそうだった。
やがて喧噪も遠のいていき……再び静寂が訪れた。それでも加奈はヒザを抱えて動くことができずにいた。
(スパッツ……これ以上無くしたらお母さんに怒られちゃう……
どうにかして洗わないといけないのに……でも、その前に脱がないと……)
スパッツを脱ぐっていうことは、自分の失敗と向き合わないといけないっていうことだ。怖い、けど……冷え切った下痢おむつはお股の奥にまで染みこんできて、何ともいえない掻痒感を生み出している。早く脱がないとかぶれるだけで済めばいいけど……。
コンコン、
脱がなきゃいけないのは分かっているのに、加奈がその場から動けずに便器にしゃがみ込んでいると……突然ドアがノックされた。
「!」
反射的に息を飲んでしまう。身動き一つとらずに、息さえも止めて……だけどドアの前に立っている人の気配もそのまま動かずにいるみたいだった。
それでも加奈が黙っていると……、
「………加奈ちゃん、だよね……?」
この声は……、「………小町、ちゃん………?」
「やっぱりここにいた。心配だから来ちゃった」
「小町ちゃん……」
来てくれてすごく嬉しい。今までずっと教室で待ってくれていたことを考えると、今すぐにでもこの個室を出て行って抱きしめたいくらいだ。
だけど……今のこの格好を見られるわけにはいかないし、こんな姿で小町ちゃんを抱きしめるわけにはいかないのだ。
「だめ、だめだよ……小町ちゃん……今日は、一緒に、帰れないよ……」
「なんで? わたしなら……大丈夫だから……ここを開けてくれたら、嬉しいな」
「でも……いや」
「ずっと、夜まで教室で待ってるよ?」
「そ、それは………!」
堪らずに加奈は個室のドアを開けると……
おむつ少女43につづく
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