習作で書いた小説。
ブログに載せようか迷っていたけど、1ヶ月更新しない広告が出てしまったので載せておきます。
人知れずおもらし遊びをする女の子の話。
佐々木奈緒。
中学2年生の14才。
小柄な背丈で、黒髪を二つ結びにしている、あまり活発ではない目立たない性格の少女。
学校指定の白を基調としたセーラー服を着ていなければ、よく小学生と間違われることがあるのがコンプレックスだった。
そんな奈緒には誰にも言えない秘密があった……。
「ン……」
6時間目の授業中、佐々木奈緒はかすかに眉をゆがめると、固く張ったお腹をさすった。
実は今日はまだ一度もトイレに行っていない。
この小さな膀胱には、一日分のおしっこが溜まっていることだろう。
真夏の熱気に蒸し返されたおまたは、何度も繰り返されたおもらしで痒くなっている。
きっとパンツの中はサウナのようになっているに違いなかった。
だけどこの苦しみももうすぐ終わる。
放課後になったら、人知れずトイレに行って我慢していたおしっこを解放するのだ。
☆
放課後を告げるチャイムがなると、とたんに教室内は騒がしくなった。
クラスメートたちは部活に行ったり、制服を着替えてから誰々の家に集まろうだなんて相談している。
その中を、奈緒はこっそりとトイレに行くことにした。
「おしっこ……出ちゃいそう……」
小さくつぶやく。
廊下に出ると、早くもほかのクラスの生徒たちでごった返していた。
急いで走ったりなんかすれば、今にも決壊しそうなほどに我慢に我慢を重ねている。
それに、走ってトイレに駆け込むのは思春期を迎えてからというもの、なんだかとても恥ずかしいことのように思えた。
女子トイレへと続くドアを開ける。
するとそこには何人かの女子たちが手を洗ったり、鏡に向かって髪の毛を気にしたりしていた。
個室のいくつかのドアは閉まっている。
幸いなことに一番奥の個室が開いているようだったから、奈緒はおしっこを我慢していることを悟られぬようにゆっくりと入っていった。
☆
「ふぅ……」
バタン、
ドアを閉める。
ここまでくればもう安心だ。
目の前には、ポツンと和式便座がたたずんでいる。
あとはここをまたげば……、
だけど安心して気が抜けてしまったのか、
ジョロッ……。
「あっ……んんっ、……はぁ……」
ちょっとちびってしまうけど何とか我慢する。
ずーんとした痛みが下腹部にわだかまる。
「も、もう我慢でき……あっ、ああぁ……くぅっ」
ピクピクとおまたが震える。
それにおしっこを我慢しすぎて、なんだか気持ちよくなってきた。
早くおしっこを出さないと危ないぞ、と身体が言っているのだ。
だけどそれは奈緒が待っていたシグナルでもあった。
奈緒は、ここまで我慢してからするおしっこは気持ちいいと知ってしまっている。
「おぱんつ下ろして……んっ」
和式便座に跨がっただけ尿道が開いてしまう。
それでも立った間々するわけにもいかない。
そしてスカートの両脇に手を入れてパンツを下ろすと……、
ツーン、
としたアンモニア臭が個室に満ちあふれた。
授業中に我慢できずにちょっとずつ漏らしてしまったのだ。
クロッチの裏側には、その証拠……、霧のようなレモン色の染みができあがっていた。
それは何度もおちびりをしては乾燥し、そしてまたおちびりをしては乾燥して……こうしてできた霧のような恥ずかしい染みだった。
「お尻の方にまで広がっちゃってる……」
授業中に座ってるときにちびってしまったおしっこは、縦筋を伝ってお尻の方へと広がっていってしまう。
お尻の方に広がっている染みは、早くからおちびりをしてしまったのか、乾燥して茶色く変色していた。
(うんちじゃないから大丈夫だもん……)
小学生の頃から愛用している厚手の女児ショーツはところどころほつれていたけど、しっかりした作りのおかげで外にまで恥ずかしい染みを滲み出させているということはなかった。
一安心だ。
「はぁ……やっとできる……」
奈緒は安堵のため息とともに呟く。
あとはしゃがんでお腹の力を抜けばそれでこの苦しみから解放されることができる。
……だが。
「ン……ッ、あっ、ああぁ……」
奈緒はため息をつきながら、なんとパンツを元通りに上げてしまったではないか。
そしてあろうことか、そのまま便座にしゃがみ込むと……、
「ふぁ、ふぁあああぁぁぁぁぁぁぁ…………」
大きなため息をついて、お腹の力を抜いていく。
ぽしゃ、ぽしゃしゃしゃしゃしゃ……。
クロッチの裏側でくぐもった水が弾ける音が響き出す。
一拍遅れて、なんとか恥ずかしい染みを隠せていたクロッチからレモン色の染みが出現した。
(あっ、あっ、あっ……私、おもらししちゃってる……イケナイことしてるんだ……)
イケナイことをしている背徳感に、鼓動が早くなる。
トクトクと脈打つと、ほんのりと頬がピンク色に染まった。
しゅいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃ…………。
やがて本格的におしっこが出てくると、クロッチという二重布を押し上げるようにして水流が生まれる。
「お尻……あったかぁい……」
まるでお尻を生暖かい手で撫で回されているかのような、そんな心地よさがあった。
ポシャポシャポシャ、
水面とお尻の間にレモン色の滝ができあがって、恥ずかしい音が立ってしまう。
(もしかしたら個室の外にまで聞こえてるかも?)
だとしたらちょっと恥ずかしい。
だけど、まさかこうして奈緒がパンツを穿いたままおしっこをしているだなんて誰も思わないだろう。
こうして奈緒はお腹の力を抜いていき……、やがておもらしは終わりを告げた。
ピク、ピククン!
濡れそぼったおもらしパンツがおまたにぺったりと張り付いている。
奈緒のそこは、産毛さえも生えていないツルツルの赤ん坊のようなおまたをしていた。
(だから、こうしておもらしをしても恥ずかしくないんだもん……)
気持ちいいけどイケナイことをしてしまった罪悪感に、心の中で言い訳をしてみる。
それでもパンツは奈緒のことを責め立てるかのように冷たくなってきた。
「ンンッ……!」
お腹に力を入れて息んでみる。
するとジュワッとおまたが生暖かくなった。
パンツを穿いたままで最後の一滴まで絞り出したのだ。
(出ちゃった……しちゃったよ……)
おもらししたパンツを見ながら、奈緒はちょっとだけ後悔してしまう。
だけど誰にも言えない遊びはまだ終わったわけではないのだ。
奈緒はトイレットペーパーを手に取ると、涙のようにポタポタと雫を垂らしているショーツをギュッと押さえながらも拭いていく。
「これで大丈夫、だよね……」
ティッシュで拭いたとはいえ、おもらしをしてしまったパンツはじっとりと濡れているし、それにツンとしたアンモニア臭をまとっている。
それでも奈緒は立ち上がってスカートを正した。
これで普通にしていれば、誰も奈緒がおもらしをしただなんて思わないだろう。
でも、立ち止まればおしっこのにおいでばれてしまうかもしれない。
(早く帰って新しいパンツに替えないと……)
奈緒は済ました顔をしてトイレの個室を出る。
おもらししたおまたは早くもむず痒くなってしまっている。
これが奈緒の、誰にも言えない遊びだった……。
誰にも言えない2につづく
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誰にも言えない
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