上級生のお姉さんに恋をする高校1年の少女、桜井比奈。
暗闇に包まれた学校のトイレで1人で自慰に耽っているが、すぐ近くには怪しい影が蠢いていた……。
ぱたん――
トイレの個室のドアを閉め、桜井比奈はほっ、とため息をついた。
桃色の肌をほのかに上気させた小柄な少女だ。肩くらいの長さの薄茶色の髪の毛を大きな緑のリボンで結わえているせいでずっと子供と見間違えてしまいそうなほど幼い。
制服であるワインレッドのブレザーに包まれた身体は線が細く、ほとんど女性らしい曲線が描かれていない。同じく暖色系のチェックのスカートから伸びている脚も、子供のように白くやせ細っていた。
少女の目の前には、ぽつんと和式の便器。
「はぁ……」
よかった。
間に合った。
少女は緊張していた表情を弛緩させた。
和式便器を肩幅でまたぐ。
スカートの脇から両手を入れ、めくり上げると、子供っぽい白いショーツが露になった。
そのクロッチが、ねっちゃりと粘質上の透明の液体に濡れそぼっていた。
すーっと、冷たい風が抜けてゆく。ぶるっ、と比奈は大きく身体を振るわせると、しゃがみ込んだ……ゆっくりと、ゆっくりと。
ショーツを穿いたままで。
濡れそぼったクロッチに、幼い恥丘が透けて見える。
全くの茂みが無い、子供のような『割れ目』だった。
高校一年生にもなったのに、まだつるつると言うのも我ながら情け無い……それに、少女には誰にもいえない秘密があった。
生えていないこともそうだったが、ちょっとしたことで隠し切れないほどショーツを汚してしまうのだ。
それこそ、生卵を流し込んだように。
他人と(しかも女の子)と身体が触れただけでも感じてしまうし、視線を向けられただけでもじわりと染みを作ってしまう。自分でもどうにかしたいものだけれど、出来ることといったら、代えのショーツを用意しておくことくらいだった。
おりものシートを使ってみたけど、すぐにぐっしょりと重くなってしまって使うこともできなかった。
とはいえ、一日中濡れっぱなしだとストレスも相当なものになってくる。
最初は痒くなったところをティッシュで拭いていただけだった。
しかしそのうち撫でているときに気持ちよくなっていることに気付いた。拭いても拭いても湧いて出てくる。何度も撫でまわしているうちに止まらなくなるまで時間はかからなかった。
寄生蟲2に続く
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