体育の授業を抜け出してきた少女、加奈。
実はクラスメイトの着替えの匂いを嗅ぐのが好きな、匂いフェチだったのだ。
だけどある日、着替えのなかに黄色くなったおむつを見つけてしまい……。
誰もいない教室。
加奈の他には誰一人としていない。時折、窓からボールを蹴る音や歓声が聞こえてくるほか、静寂に包まれている、そんな風景。
加奈の手には、穿くタイプの紙おむつが広げられていた。
しかも中身を覗いてみるとレモン色に染まっている。
教室にこんなものが有るはずなんて無いのに……。
………なんで、こんな事になってしまったのだろうか。
* * *
「少し気分が悪いのでトイレに行ってきまーす」
今から10分くらい前、体育の授業を受けていた加奈はトイレに行くといって授業を抜け出してきた。
だけどトイレには行かずに、こっそりと教室に戻ってきたのだった。
5年2組と書かれた教室には、いまは加奈以外の生徒はおらず、着替えられた私服などが机の上にたたまれていたり、雑な男子の席には丸めて放置されていた。
その中で、加奈は一つの机へと歩み寄っていった。
加奈の憧れの女の子、星野小町ちゃん。いつも本を読んでいて物静かにしている。
黒髪のおかっぱに色白できりっとした二重まぶたの美人さんだけど、どことなく陰のある女の子だ。
小町の服は、机の上に丁寧にたたまれていた。
それを一枚々々、広げていく……。透き通るような白のブラウス、水色と白のチェックのスカート。
ふわ………と、夏の風にのって、微かに小町ちゃんの匂いも感じられる。
「小町ちゃんの匂い……もっと感じたい……」
加奈は、恐る恐る、ブラウスに鼻を近づけていき……そして、ゆっくりと深呼吸した。
ちょうど胸の部分。まだ膨らみ始めたばかりの、小町ちゃんのお胸を包んでいたところ……そこはサイダーのような爽やかな匂いがした。
頭の中で炭酸が弾けるように痺れてきて、だんだんと呼吸が速くなってくる。
そう、加奈は匂いフェチだったのだ!!
そんな加奈は、小町とは正反対の少女だった。
子供特有のつやのある黒髪をポニーテールにして、いつも跳んだりはねたりしている。大きな瞳をくりくりと動かして、口を閉じていても笑顔に見える……加奈はそんな女の子だ。
小町を影とすれば、加奈は光によく似ているかもしれない。
「すぅ~~~…………はぁ~~~………すぅ……………」
誰もいない教室に、少女の呼吸音だけが聞こえる。
「………あれ?」
加奈が異変に気づいたのはそんなときだった。
机の脇にぶらさがっている体操袋が膨らんでいたのだ。今は体育の時間。そして着替えは加奈の手の中にある。
それでは、何が入っているのだろうか。
加奈がそれを手にとったのは、ほんの軽い気持ちからだった。まさか、中から紙おむつが出てくるなんて誰が予想するだろうか……?
* * *
カサカサ、と、衣類にしては違和感のある音が、シンと静まりかえった教室に響く。手に触れる、すべすべとした手触り。
それは、まだおねしょが直らない子供が履くような、『穿くタイプの紙おむつ』だった。
パンツのように穿くことができるので、スカートの下に穿いてれば気づかないかもしれないけど……。
そのおむつを見つめながらも、加奈はとある衝動に駆られてしまう。
この中は、どうなっているのだろうか。小町ちゃんが穿いたものなのだろうか。
恐る、恐る、紙おむつを広げる。
本当に覗いても良いの……? そんな思いが、手を震えさせる……それでも中を覗き込むと……。
中は、鮮やかなレモン色に染まっていた。一拍遅れて、アンモニアのつんとした臭いが鼻を突いてくる。
「これを、小町ちゃんがさっきまで穿いていたの……? でも、この黄色いの、おしっこ……? 小町ちゃん、おもらししちゃったんだ……」
良心の呵責を感じたのは一瞬だった。
加奈は、紙おむつの内側に鼻を近づけると、ゆっくりと息を吸う。深く、肺の奥に染み渡るほどに。
「すぅ~~………」
空気中に漂っているアンモニア臭だけではなく汗の臭いも濃厚だった。ただしそれは不快には感じることはなくて、さわやかに脳を痺れさせていく。
鼓動が一気に早くなり、身体が熱くなってくる。
きゅんっ
加奈の割れ目が切なそうに疼いた。
ブルマの上から秘部に触れると、じわりとクロッチに液体が染みこむ感触が伝わってくる。
「ああ………」
最近知った感覚。
どきどきしてくると濡れてくる。
おしっこではないのでおもらしでは無いみたいだけど……。
分かってることは、ここを撫でていると気持ちよく感じることだけだ。このことは誰にもまだ話してない。なぜか知らないけれど、とても恥ずかしいことのように思えた。
ブルマの紺色の生地が、じゅわりと染みてくる。汗ではなくて、指に絡まる感触。くちゅくちゅと淫靡な音がお股から鳴る。
「い、良いよぉ………小町ちゃんのおむつ、い、良いよぉ………!!」
震える舌で、黄色い染みに触れた瞬間だった。
頭の中が真っ白になって、おしっこが出てしまいそうになる。
「わたし、小町ちゃんのおもらしおむつ舐めて気持ちよくなってるぅ……え……………えぐっ!」
少しでも声を殺そうと、嗚咽のような息が漏れる。体操服に覆われた丸まった背筋がピクンと引き攣り、玉のような汗が滲みだしてきた。
じわり。
「だ、だめぇ………」
ブルマとパンツを穿いたままだったので、お尻がじわりと温かくなる。おもらしではない、とろりとした粘液質のもの。
本能的な痙攣に身を任せ、溶けそうな顔をしている少女。
そのお股の部分から淫靡な水音が聞こえると、刹那的な快楽の時間は終わりを告げた。
* * *
「パンツ、どうしよう……」
幼い加奈には、まだそこまで気を回す余裕はなかった。
時折ピクピクと痙攣しているお股からは、まだ粘液が漏れている。幸いなことに一見して紺色のブルマにまでは染みていないようだった。
しばらく息を整えて、小町ちゃんの服を元通りに畳んでおく。もちろんおむつも、もとあった袋の中へ。
こうして加奈は再び体育の授業に戻っていく。
予定外に取り込んでしまったのでブルマの中がぐちょぐちょになってしまった。だけど不思議と悪い気はしない。
口の中には、ついさっき舐めた、おむつの感触。
きゅん……………
思いだしただけで加奈の胸は切なくなるのだった。
おむつ少女2に続く。
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