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    マニアックノベルハート蕾秘
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    マニアックノベルハード 蕾秘
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    2007/07/13~

    退魔師・沙夜3【萌の自慰】

    読まれているかどうか不安でしたが、拍手ボタンを見ていると読んでくれている人がいるみたいなので、続きを更新します。

    プールの授業中、こっそりと抜け出してきた萌は、さやのおねしょパンツを見つけてしまい……。


    この小説を最初から読む!
     



     今日の三時限目はプールだった。
     星神学園の水泳部は全国的な強豪校で、屋内の温水プールを完備している。
     なので、一年を通じてプールの授業が行えることを一つの売りにしていた。

    (でも、私はあんまり泳ぐのは得意じゃないから、プールの授業は好きじゃないんだけど……)

     プールサイドで紺色のスクール水着に身を包み、体育座りでため息をついているのは萌だった。
     五十メートルの競技用プールでは、他の女子たちが思い思いに泳いでいる。
     しかし残念ながら萌は泳ぐのはあまり好きではない。と、言うよりも、身体を動かすこと自体があまり得意ではなかった。
     ……それに。

    (みんな、おっぱい大きすぎるし……)

     同い年のはずのクラスメートたちの発育ぶりを見せつけられると、なんとも貧しい気持ちになってきてしまう。
     紺色のスクール水着に身を包んでいる少女たちの胸は豊かに膨らんでいるけど、萌の同じ部分は、いっこうに成長してくれそうな気配がなかったのだ。
     二次性徴期のときにちょっとだけ膨らんでくれたけど、いまだジュニアブラから脱出することはできそうにない。

    (お姉ちゃんみたいになりたいのに……)

     ため息交じりで体育座りをしていると、自然と目線は沙夜へと吸い寄せられていく。
     五十メートルを泳ぎ切ってプールから上がってきた沙夜の膨らみは、スクール水着で締め付けられていてさえも大きいと分かるほどに膨らんでいる。
     このまえブラのサイズを聞いたら、Fカップと言っていた。
     そのときはちょっとした衝撃を受けてしまったけど、沙夜は『気にすることない』といってくれた。
     そして『萌のおっぱいも小さくて可愛いぞ』と言ってくれたときは嬉しい反面、なんとも悲しい気持ちになったことを覚えている。
     竹を割ったような性格の沙夜のことだ。
    『小さくて可愛い』という言葉に悪意はないのだろうけど。

    (お姉ちゃんみたいに大きくなったらなぁ……)

     萌は深くため息をついてしまう。
     圧倒的な質量の差を見せつけられるから、プールの授業は嫌いなのだ。
     それでも萌には、ある楽しみがあった。
     それは誰にも言えない、萌の秘め事。

    「みんな、プールに夢中だよね……」

     萌は呟くと、人知れずに立ち上がり、授業を抜け出す。
     そして誰もいない更衣室へとやってきた――。

            ☆

     星神学園の更衣室はカーテンでは区切られてはおらず、そこはロッカーが並んだ、だだっ広い一つの部屋となっている。

    「誰も、いない、よね……」

     うん。大丈夫。
     誰もいない。クリアーだ。
     萌はへっぴり腰で、明らかに挙動不審になっている。スクール水着だから腰が引けていると、なおさら怪しい。
     そんな萌は、お目当てのロッカーを開ける。
     そこには、乱雑に脱がれた制服と大きめなブラ、そして沙夜がいつも髪を結っている白絹のリボンがあった。
     そう。
     そこは沙夜が使っているロッカー。
     出席番号順にロッカーが割り当てられているから間違いない。
     なぜ萌は、沙夜のロッカーを開けたのか?
     その理由は、沙夜の秘め事にあった……。

    「お姉ちゃんの匂い……。今なら独り占めできる……」

     萌は乱雑に脱がれたクリーム色のブレザーを手に取ると、

    「すぅ~~~~~」

     思い切り深呼吸したではないか。
     そして切なげに身体を震わせてみせた。

    「ああ、お姉ちゃんの匂い、染みこんでくるの……」

     胸いっぱいに吸い込まれた沙夜の匂いが、肺から吸収されて身体の一部になっている感覚。
     頭がポワッとしてきて、なんとも幸せな気分に包まれる。
     ブレザーだけでこの多幸感。
     萌のほっぺたは桃色に染まり、官能に緩んでいた。
     それは誰にも言えない、萌の秘め事。
     萌は、極度の匂いフェチだったのだ。
     プールの授業は、こうして抜け出して更衣室で沙夜の匂いを堪能することにしていた。
     もしもこのことを沙夜に知られてしまったら?

    (大人しい振りして、こんなにエッチなことしてるなんてお姉ちゃんに知られたら……恥ずかしすぎる……ううっ)

     バレたら大変だと分かっていても、萌には止めることはできなかった。どうしょうもないくらいに萌に染みこんだ性癖なのだ。

    「すう~~~、はあ~~~。ああ、いいよぉ……お姉ちゃん、とってもいい匂いするの」

     ブレザーに顔を埋め、爽やかな汗の香りを胸いっぱいに吸い込んでいく。
     もはやブレザーだけでは我慢できなかった。
     ブラウスを手に取ると、更に濃密な汗の香りを楽しんでいく。

    「今日は暑かったから……お姉ちゃんの、ああっ、腋の下……、腋の下ぁ……、んんっ、いいよぉ……」

     ツーンとした酸っぱくもやや苦みの混じっている悩ましい香り。
     萌は、スクール水着に包まれた小さなお尻をプルプルと震わせる。
     その内股は桃色に染まっていて、すでに愛液の滝ができあがっていた。

    「もう、こんなに濡れちゃってるなんて、なんて嫌らしい子なんだろう……」

     紺色の股布からは、透明な蜜が溢れ出していて、それはまるでおもらしをしたみたいだった。

    「まだ産毛も生えてないのに……」

     萌の大事な部分は、この年になってもつるつるのパンパンだったのだ。
     それなのに、ちょっとでもエッチな気持ちになると、おもらししたみたいにヌルヌルに濡れてきてしまう。
     それは萌のコンプレックスでもあった。
     そんな萌の気持ちを知らずに、
     ヒクンッ、ヒククッッ。
     スクール水着が食い込んだ縦筋は、物欲しげに痙攣していた。

    「もう我慢できない……」

     萌は、乱雑に脱ぎ捨てられた沙夜の制服を、更に深いところまでひっくり返していく。
     そして。

    「お姉ちゃんのパンツ……、あった」

     だが、それは萌が思い描いていたものとはちょっと違っていた。
     まずはショーツがあった場所。
     いつもならば制服の一番下にショーツが脱ぎ捨てられているのだけど、今日に限っては、ロッカーのちょっと奥まったところに隠すようにして置かれていたのだ。
     おかげでショーツを見つけるのに、ちょっとだけ手間取ってしまった。
     そしてなによりも。

    「お姉ちゃんのパンツ、綺麗なレモン色してる……? おしっこ漏らしちゃったの?」

     沙夜がいつも愛用している水色と白の、ローライズショーツ。
     それは明らかに黄ばんでいたのだ。
     それでも萌は、なんの躊躇いもなくショーツを手に取っていた。
     女児ショーツを愛用している萌からしたら、お腹を冷やしてしまいそうな小さな布切れ。
     それなのにおしっこに染め上げられている。

    「お姉ちゃん、ごめんなさい……」

     萌は一言だけ謝る。
     そしてダメだとは分かっていても、沙夜のショーツをゆっくりと広げていった。

     ムワ……ッ、
     ショーツを広げ、内側を覗き込むと、アンモニア臭が湯気となって立ち昇っていくようだった。
     それほどまでに濃密な、ツーンとした沙夜の香りが凝縮されている。
     それは沙夜が見られたくない、恥部よりも恥ずかしい恥部だろう。

    「わわわ。お姉ちゃんの匂い、すっごく濃いの」

     目に染みるほどのアンモニア臭にもかかわらず、萌の視線はクロッチの裏側に吸い寄せられてしまう。
     そこには、シュッと沙夜の大事な部分が食い込んだあとが刻まれていた。

    「……おねしょ、かな」

     萌はショーツを観察しながら呟く。
     ショーツの前のほうはあまり汚れていないけど、クロッチからお尻のほうにかけてレモン色に染め上げられている。
     と、言うことは、仰向けになっているときにおもらししてしまったと言うことだ。

    「そういえば、今朝のお姉ちゃん、ちょっと様子おかしかったし」

     いつもは腕を組んで匂いを嗅いでもなにも言われないのに、今朝は妙に距離をとろうとしていたように思える。
     そのとき既に、沙夜はおもらしショーツを穿いていたのだろう。

    「お姉ちゃんたら、意外と可愛い……」

     あの男勝りでクールな沙夜がおねしょをしてしまい、更には黄ばんだショーツを穿いていたことに驚いてしまうけど、そのギャップが愛おしくも思える。

    「やだ、なんでこんなにドキドキしちゃってるんだろう?」

     沙夜のおもらしショーツを覗き込んで、ツーンとしたアンモニア臭を嗅いでいるのに。
     イケナイことをしていると分かっているはずなのに。
     それなのに萌の小さな胸は、早鐘のように鳴り、耳鳴りまでもしてきた。

    「ごめんなさい、お姉ちゃん……」

     これ以上はダメだって、頭では分かっている。
     いつもは匂いを嗅ぐだけですませていたけど、こんなものを見せつけられてしまったのだ。
     熱くなった瑞々しい身体を止めることなどできるはずがなかった。
     ヌルリ。
     足の裏に感じる感触に視線を落とすと、萌は我が目を疑ってしまった。
     なにしろ、幼い縦筋から溢れ出してきている愛液の滝は、膝小僧をくすぐって、ふくらはぎを伝い落ち、そしてタイルの床にまで届いていたのだ。

    「こんなにイヤらしいおもらししちゃうなんて……」

     その光景は、自分の身体のことでありながら、妙に背徳的な光景だった。
     萌は、ゆっくりと沙夜のおもらしショーツへと鼻を近づけていく。
     そしてなんの躊躇いもなく深呼吸をすると、

    「――――――ッッッ!」

     その瞬間、背筋に電撃が走り、萌はその場にしゃがみ込んでしまった。

    「ううっ、お姉ちゃんの匂いぃ……、凄くいい、よぉ……っ」

     アンモニア系の刺激臭が鼻孔に満たされて、視界が白みがかる。
     ペッタリとお尻をついて女の子座りしている股間から、

     どぷり……っ。

     玉子の白身のような、イヤらしい体液が溢れ出してきた。
     それは愛液よりもやや白みがかっている本気汁だった。

    「お姉ちゃんのパンツの匂いで、こんなに気持ちよくなるなんて……」

     背徳的だからこそ、燃え上がるものがあった。
     萌は、自らの秘部に、ソッと指で触れてみる。

    「こんなに熱くなってたなんて……」

     萌は自分の身体のことながら驚いてしまう。
     萌の秘筋は、溶けそうなほどに熱くなり、水着越しであってもヒクヒクと痙攣している。
     その秘筋に指を食い込ませていくと、微弱電流が下半身に走った。
     すでに水着の中でクリトリスが包皮を脱いで勃起しているのだ。

    「お姉ちゃんのパンツの匂い、気持ちよすぎて……ううっ、止まらなくなっちゃう……。あうっ、おまた、痺れてきちゃう……っ」

     クチュクチュクチュクチュ。
     萌の片手は、自らの股間から歓喜を呼び起こそうと小刻みに震えている。
     その振動が淫らな音となって、静まりかえった更衣室に響き渡っていた。
     もう片方の手では沙夜のショーツを握りしめ、鼻へと押しつけている。

    「ああっ、ふううっ。いいよぉ……お姉ちゃんの、お姉ちゃんの匂い……。さっきまでおまたにあたってた部分……ふっ、ふうう!」

     キュウウウウウ!
     秘筋が引き締まり、とろみのついた白みがかった本気汁が溢れ出してくる。
     萌が女の子座りをしている床は、お尻を中心としてネットリと、大きな水たまりができていた。
     愛液の量が多いのは萌の悩みでもある。
     今朝だって、沙夜と腕を組んでいるときにショーツに染みを作ってしまうほどだった。
     それでも今は、後先のことは考えたくはなかった。
     もう二度とないであろう、沙夜の匂いで昇り詰めたかった。
     だが幼い身体は、官能に耐えきれないようだった。

     ゾクリ、

     背筋に感じる冷たい感触。
     この感触は間違いない。

    (やだ。おしっこしたくなってきちゃった)

     さっきまでプールに入っていて身体が冷えていたし、今ではおまたが蕩けそうなほどに熱くなっている。
     更には沙夜のおしっこの匂いを嗅いでいるのだ。
     尿意を催すのは、ごく自然なことだった。

    (でも、途中で止めたくない……っ)

     ここでトイレに行こうとすれば、この恥ずかしい愛液の水たまりを掃除していかなければいけない。
     そんなまどろっこしいことをしていたくはなかった。

    「あともうちょっと……、あともうちょっとだけで……、いっ! いける……のぉッ」

     クチュクチュとした淫靡な音を指先で奏で、萌は絶頂への階段を一段飛ばしで昇り詰めていく。
     小さな胸の頂までも勃起して、紺色の生地に浮き上がっている。
     小さいが、感度は抜群だ。
     水着の裏側に擦れると、水着の裏側に擦れると電流となって駆け抜けていった。

    「んっ、んんん! そろそろ、イク……ッ。イッちゃいそう……っ」

     秘筋からのエッチなおもらしが止まらない。
     愛液でできあがった泥沼は、萌の小さな身体を沈めるほどに大きく広がっていた。
     内股がピクピクと痙攣するたびに、愛液の沼にイヤらしいさざ波が立つ。
     それでも萌の指先が止まることはなかった。

    「お姉ちゃんの匂い……ううっ、物足りない……、もっと、もっとぉ……」

     もう萌の思考は官能に蕩けきっている。
     ダメだ、と分かっている。
     分かっているが、萌には我慢することができなかった。

    「お姉ちゃんの匂いだけじゃ、物足りないの……」

     萌は遠慮がちに舌を出す。
     その舌は、官能に揺らめいているかのようでもあった。

    「お姉ちゃんのおまた……どんな味、……なの?」

     震える舌をクロッチの裏側へと伸ばしていく。
     そこには沙夜の思春期の少女の汚れが、かすかにクリーム状になってこびりついていた。
     舐めちゃいけない。
     理性では分かってはいるが……、

    「ごめんなさい、お姉ちゃん」

     今日何度目の謝罪か分からない。
     それでも萌は舌を伸ばしていき……、ぺろり。
     黄ばんだクロッチへと舌を這わせていた。

    「んっ、んんんっ、れろ、れろ……。これがお姉ちゃんの味……?」

     かすかに塩っぱい味と、そしてアンモニア系の味が口内に広がっていく。
     しかし嫌な味ではなかった。
     むしろもっと味わってみたいとさえ思う。
     だがクロッチを舐めていると、すぐに舌が乾いてきてしまう。
     それでも内気な少女は物足りないと言わんばかりにショーツの味と匂いを堪能していく。

    「ああ、お姉ちゃんの大事な部分の味……ッ、覚えちゃったの……ッ。こんなに美味しいの知っちゃったら、ううっ、もう、我慢できな――ッ」

     さっきまで沙夜の大事な部分に触れていた部分を舐めている。
     そしてその味を知っているのは、恐らくこの世で自分だけなのだろう。
     その事実に、萌の身体は絶頂へと叩き上げられていた。

    「ああっ、ダメッ、んんんっ! イッちゃう……っ。お姉ちゃんのおぱんつで気持ちよくなって、イッちゃッッッ!」

     女の子座りしているつま先がピーンと引き攣り、ガクガクとお尻が勝手に震えてしまう。
     そのお尻の痙攣と同じように、蜜壺もまた痙攣していた。

    「あんっ、あんっ、あんっ、ああん! くっ、くううううう~~~!」

     必死になって腰の痙攣を止めようとするも、小さなお尻が勝手に暴れ回ってしまう。
     我慢している尿意が解けようとしていた。

    「ふっ、ふううううううう! あっあっあっ! だ、ダメ……! おしっこ、漏れてきちゃ……だめ!」
     口では言いながらも、しかし身体は正直だった。
     それに官能に蕩けきった頭のどこかでは、

    (お姉ちゃんと一緒になれる……)

     と、考えてしまっている。
     おねしょをした沙夜のお尻は、きっとおしっこに濡れて気持ち悪かったのだろう。
     その感触を、こうしてショーツの匂いを嗅ぎながら味わうことができる……。それは、なんだかとても背徳的でありながらも魅力的なことのように思えた。

    (あううっ、おしっこ、出ちゃう……。我慢できない……)

     寒気にも似た尿意に、小さな身体がブルリと波打つ。
     じゅわり……、紺色の生地に覆われた秘筋から、愛液ではないサラッとした恥水が滲み出してきた。
     こうなってしまうと、もはや止めることはできない。
     少女の尿道というのは、あまりにも貧弱にできているし、こうして興奮していると尿道括約筋も緩んでいる。

    (も、もう我慢できない……。も、漏らしちゃう……、お姉ちゃんみたいに、おしっこ漏らしちゃうんだ……)
    「ああっ」

     プシュ――。
     躊躇いがちな声を上げたのと、股間から恥水が弾けたのは、ほぼ同時だった。
     しゅいいいいいいいいい…………。
     少女の太く短い尿道から噴き出した恥水はスクール水着からあっという間に滲み出してくると湖のように広がっていく。
     それは女の子座りして快楽を貪っている萌を沈めようとしている泥沼のようでもあった。

    「あっあっあっ、おしっこ、止まらない……ひぃん! おまた、溶けそう……ううっ、こんなことしちゃ、ダメなのに……っ」

     理性では分かっていても、萌の指はスクール水着越しの股間に深く食い込んでいる。
     思春期を迎えた少女の秘筋から、止めどなく欲望が溢れ出してきていた。
    「お姉ちゃんの匂いで溶けそうなのにぃ……っ、んああっ、お姉ちゃんみたいにおもらしして……、お姉ちゃんと一緒になってる、よぉ……っ」

     同じ過ちを、同じ感触を味わっているということに、背徳的な快楽がこみ上げてくる。

    「熱いのが……漏れちゃ……んっ、んんんんん!」

     じゅもも、じゅもももも。
     指で押さえつけている股間から、ネットリとしたくぐもった水音が噴き出してくる。
     萌はおもらしをしながら達してしまったのだ。

    「んっ、んっ、んっ、んっっっっ!」

     こみ上げてくる官能を耐えるかのように背筋を丸め、小さなお尻がプリンのように波打つ。
     紺色の股布からは、やや白みがかった本気汁が滲み出してきている。
     学校なのに――。
     萌は、沙夜のショーツの匂いを嗅いで本気で絶頂していた。

    「うっ、うっ、う~~~っ」

     萌は獣のように低い呻き声を漏らしながらも絶頂感に身体を震わせる。
     本当はもっと声を上げしまいたかったけど、すぐ近くのプールにはクラスメートたちがいるのだ。
     もしもエッチな声を聞きつけられて、こんなところを見られたら恥ずかしすぎる。
     まさか学校で、オナニーをしているだなんて。
     しかも、沙夜のショーツの匂いを嗅ぎながら。

    (こんなことしちゃいけないのに……っ、私って、なんてエッチなんだろう)

     自責の念を感じながらも、萌の秘筋からは生卵の白身のような体液が滲み出してきている。
     こうなってしまったら、秘筋の痙攣はすぐには収まってはくれない。少女の絶頂は、精を搾り取るために長く続くようにできている。
     だがそれは、それだけ無防備な姿を晒してしまうということでもある。
     たとえ更衣室に、ヒタヒタとした足音が近づいてきてさえも、だ。

    (耳鳴り、凄すぎて……、ちょっとくらくらしてるかも……)

     その足音に、萌は気がついてはいなかった。
     若々しい激しすぎる絶頂に、脳内には鈴虫の輪唱ような耳鳴りが鳴り響いている。
     無防備にも恥辱の湖に身体を沈め、小刻みに身体を震わせていた。
     そしてついに更衣室のドアが開けられ、そのときになって萌はすべてが手遅れだと言うことを悟った。

    (えっ、うっ、うそ……っ。誰か来てたなんて……ううっ、止まらない……っ)

     おしっこの湖が広がったままだし、沙夜のショーツだって隠していない。
     それになによりも、萌は絶頂の真っ最中だった。
     立ち上がろうとしても、ぺたんとお尻をついてしまうことだろう。

    「ふう……やれやれ、泳ぎまくったから、いったん休憩、だ」

     更衣室に入ってきたのは――、
     たったいま萌が夢中になって妄想していた人物であり、いまもっとも会いたくない人物でもあった。
     そう。
     匂いを嗅いでいたショーツの持ち主……沙夜だったのだ。

    「えっ……? お姉ちゃん!?」
    「んん? どうしたんだ、萌。床に座って」

     沙夜はまさか自分のショーツを匂いを嗅がれてオナニーをしていたとは思っていないのだろう。
     しかし萌が握りしめている、水色と白のしましまショーツを見つけると、ピシリと頬が凍りつく。

    「ま、まさかそのパンツは……?」
    「あ、あの、これはその、ごめんなさ……うっ、うううっ、ううう!」

     暴れ回る腰を止めようとしても、もう無理だった。
     萌の小さなお尻は、秘筋がキュンキュン痙攣するたびに大きく震えてしまう。
     それはまるで、大好きな沙夜を誘惑するようでもある。

    「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ」

     どんなに謝っても緩みきった股間からは、
     しょわわわわわわわわわ……。
     恥水が漏れ出してきている。
     その状況に、萌はただ顔を真っ赤にして俯くことしかできなかった。
     さすがに沙夜も、ここでなにが行われていたのか察したのだろう。

    「も、萌……。お、俺は別に、全然なんとも思ってないからっ。お、おおお、女だって性欲くらいあるもんな!」
    「ううっ、お姉ちゃんにこんなに恥ずかしいところを見られるなんて……あううっ」

     その羞恥心さえも、いまの萌にとっては官能的なスパイスとなっていた。
     恥ずかしいはずなのに、腰が勝手に大きく震えると、

     プッシュアアアアア!

     潮とも小水とも分からない、白濁した刺激臭を纏った、ネットリとした体液が、スクール水着の股布から噴き出してしまった。

    「ああうっ、止まらない……っ。ごめんなさい、お姉ちゃん……っ」
    「俺はなにも気にしてないけど……。ときに萌よ。さっきから気になっていたが、ギュッと握りしめて匂いを嗅いでいるパンツは、まさか」
    「こ、これは!」

     萌は言葉に詰まってしまう。
     それを肯定と受け取ったのだろう。
     電光石火の早さで、沙夜にショーツを取り上げられていた。

    「ああっ、せっかくのお姉ちゃんのおねしょショーツなのに……」
    「なに言ってんだよ。汚いだろ、そんなもん!」
    「お姉ちゃんに汚いところなんてないんだもん」
    「なに言ってるんだよ。ほら、さっさと片付けるぞ。こんなところ誰かに見られたら大変だからな」
    「う、うん……」

     沙夜に肩を貸してもらって、なんとか立ち上がる。
     スクール水着で身体を密着させているからこそ分かる。
     沙夜の二の腕は、ふっくらとして軟らかくも、しっかりとした芯があった。
     もっと堪能していたいところだったけど……、沙夜はそんなことを意識していないのだろう。

    「えーっと、モップとバケツは用具入れにあるみたいだな」
     沙夜はモップを片手に、萌汁の掃除を始めている。
    「それにしても凄い量だな。モップ一回じゃ吸いきれないぞ」
    「ううっ、ごめんなさい……」
    「いや、別に謝らなくていいから。ほら、バケツ用意して。しっかり絞ってくれよ」
    「う、うん……」

     バケツは脚で踏むとモップを両側から絞ってくれるものだった。
     その汁の量に、萌は自分のことながら驚いてしまう。

    (ううっ、こんなにいっぱいお汁が出ちゃうなんて……。やっぱりコンプレックス……私、エッチなのかなぁ……)

     萌がそんなことを考えているとも知らず、沙夜は手際よく萌汁を拭き取っていく。
     スクール水着に身体を包んだまま掃除しているところは、端から見たら滑稽に見えるのだろうけど……、沙夜はなにも気にしていないようだ。

    (ああっ、お姉ちゃんに綺麗にしてもらえてるんだ……)

     たくましすぎる妄想力で、よからぬことを考えていると、じゅわり、敏感になっている縦筋が、再び熱くなってきてしまう。
     こうして二人の共同作業は、しばらく続くのだった。


            ☆


     萌汁が綺麗に片付くころには、もうすぐ授業が終わろうとしていた。

    「一足先に着替えておくことにするか」
    「うん。お姉ちゃん」

     早く着替えておかないと、恥ずかしいところを見られてしまう。
     なにしろ、

    「ううっ、こんなになってたなんて……」

     萌がスクール水着を脱ぐと、股布の裏側から銀糸が引いて、スッと消えていった。
     こんなところを誰かに見られたら、エッチなことをしていたと勘づかれてしまうに違いなかった。
     見られたくないのは沙夜も同じようで、

    「またこのパンツを穿かなければならないのか……」

     沙夜はレモン色に染め上げられたしましまショーツを広げて、それはそれは嫌そうに呟くのだった。

    「購買部に行けばおぱんつ売ってると思うけど……」
    「今月のお小遣いがピンチなんだ。だから今日のところはこいつで凌ぐ」
    「ちゃんとお洗濯してるの?」
    「い、言っておくが、今日はたまたまなんだぞ! たまたま洗濯をギリギリまで粘ってて、たまたまハプニングがあったんだ! いつもこんなショーツを穿いてるわけじゃないんだからなっ」
    「やっぱりお洗濯サボってたんだ……。お姉ちゃんったらズボラなんだからっ」
    「いや、帰ったらする気ではいる」
    「そんなこと言って、帰ったらすぐにお休み三秒なんだから。明日にでもお洗濯にいくから、覚悟しておいてねっ」
    「お、おう……」

     萌の剣幕に、沙夜は肩をすくめてみせるのだった。



    退魔師沙夜4につづく



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