下校中、腹痛に襲われる恐怖(`・ω・´)!!
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(せめて、あの電柱まで――)
本当なら学校のトイレを使いたかったけど、うんちをしていると知られるのは恥ずかしかった。
仕方がなくイリアは通学路の途中にある公衆トイレを使おうと思ったのだが――。
校門を出ると、もう後戻りできない長い道のりが続いている。
公園までのたった十分の道のりが、イリアにはとても長く感じられた。
電柱を目印に歩き、そこまで歩くと次の電柱を目指して歩き出す。
こうすると長い道のりも、ちょっとは苦しさを紛らわせることができた。
だが、小さな身体は悲鳴を上げてしまう。
ギュルルルル……。
「はぁう!? おおぉぉ……、お腹、痛いぃ……っ」
腸のなかを、少しずつ固いモノが進んでいる感触。
お尻にかかっている圧力が高くなり、ちょっとでも力を抜いたら固いものが出てきてしまいそうだった。
「だ、だめぇ……っ」
脂汗を浮かべたイリアは、苦しげに呟く。
周りに人がいないのが不幸中の幸いだっただろうか。
イリアは便意のあまりにへっぴり腰になり、そのお尻には少女の粘液によって暗い染みが浮き上がっている。
「ふぅ~っ、ふぅ~っ、ふぅぅ~~ッ」
なんとか呼吸を整えて、お腹の痛みを我慢する。
こうして三十秒ほど立ったままで我慢していただろうか。
なんとかお腹の痛みは治まってくれた。
「あ、危ない……。漏らしそうだったの……」
だがまだ油断はできない。
腹痛には波があるのだ。
一度波を越えたとしても、次の波が必ずやってくる。
そしてその波は、今なんとか乗り越えることができた波よりも、更に大きなものになる。
「早くおトイレに行かないと……」
額には脂汗。
背筋には滝のような冷や汗を流しながら、イリアは遅々とした足取りで進み始める。
――が。
ゴポ、ゴポポッ!
ギュルルルルルル!!
「はうう! だ、だめぇ……っ」
耐えがたい腹痛に、イリアはすぐに足を止めてしまった。
黒タイツに覆われた太股を、秋風が撫で回していき、お腹を冷やしていく。
冷たい秋風に撫で回されては、イリアのお腹もこれまでだった。
「あっ、あっ、ああ! だ、だめ……っ。まだ、おトイレじゃないのに……っ、こんなところで……うっ、ううう!」
メキ、メキメキメキ……。
固く棒状のものが、お尻をこじ開けていく感触。
十日ものあいだイリアの腸内にあった排泄物は、水分を吸い尽くされて石のようにカチカチに固くなっていた。
思春期を迎えてプリッとしてきたイリアのお尻に、それを止める力は残されてはいなかった。
「おっ、おおぉぉ……っ」
メキメキメキ……もこり。
黒タイツに覆われたお尻……。
その真ん中の部分が、歪に膨らんだ。
イリアは、ついにうんちを漏らしてしまったのだ。
「い、いやぁ……。まだトイレじゃないのに……、せめてパンツ下ろしてからじゃないと……ううっ」
しかし取り返しの付かない感触に、イリアの心は折れかかっていた。
もこり、もりもりもり……。
静かに、だが確実にイリアのお尻は大きくなり、更には饐えた茶色い香りが漂いだす。
イリアのお腹に十日間も眠っていたのだ。
少女の深部体温で温められ続けた食べ物は発酵し、石のように固くなっている。
「あうっ、うううっ。ぱんつが……っ、盛り上がっちゃ……いや……、嫌だ、よぉ……っ」
メリメリメリ……ぷすす。
どんなに力を入れても止まってくれなかった失敗だが、空気が混じったものが出てくると、終わってくれた。
だがまだこれはほんの序章に過ぎないのだ。
イリアのお腹には、まだまだたくさんの『食べ物だったモノ』が詰まっている。
(お尻、重たくなってる……。早く、おトイレ行かないと……)
スカートに覆われたイリアのお尻は一回りほど大きくなっていて、スカートの裾が踊るたびに醜悪な香りを漂わせている。
だがここで立ち止まっているわけにも行かなかった。
(カチカチうんちがっ、ぱんつに当たって……ううっ、膨らんでる……重いよぉ……っ)
ちょっと出してしまったことによって、楽になっている。
イリアは自らの排泄物が詰まって重たくなったショーツに顔を歪めながらも、ゆっくりと歩を重ねていく。
+++++++
ついに漏らし始めてしまったイリア。
トイレに辿り着くことはできるのだろうか!?
芽生え15につづく
と、言うわけでつづきます。
ライトノベル出てます。
続きを書けるようになったら、とても嬉しいです……。
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