トイレを目の前にしてしゃがみ込んでしまったイリア。
スカートだけは死守しようとするが……。
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「ス、スカートだけは……守らないと……っ」
お尻から垂れてくる小水は、イリアを中心として大きな湖になろうとしていた。
少女としての、最後の理性の一欠片がイリアにも残されていたのだろう。
イリアはスカートを捲り上げて、滲み出してくる聖水からスカートを死守する。
だが、それは自らの未消化物でモコモコに膨らんでいるお尻を晒すと言うことでもあった。
それは少女として……、いや、人として屈辱的なことではあったけど、この状況では背に腹は代えられなかった。
ここでスカートを濡らしてしまえば、イリアの失敗を隠してくれるものは、なにもなくなってしまうのだ。
それはここから帰ることができなくなるということを意味している。
それだけはなんとしても避けなくてはならなかった。
「お腹痛い、お腹痛い、痛いよ……、早く、終わってぇ……ッ」
ゴポッ、ゴポポ……!
ニュルルルルルルル!
噴火口が開かれると、柔らかいものが溢れ出してきてショーツへと放たれる。
だが、それは今までの無様な失敗とはやや様子が違っていた。
イリアは、ついに自らの意思でお腹に力を入れ始めてしまっていたのだ。
「はううう~! 早く、終わって……んんう!」
この我慢が、そもそも無駄ではないのか?
そう思ってしまった瞬間、イリアの心はあっけなく折れてしまった。
それにもしもこんな痴態を誰かに見られてしまったら、それこそ恥ずかしすぎて外に出られなくなってしまうに違いなかった。
「お願い、早く終わって……! ふっ、ふううう!」
ニュルルルルル!
ブリュ! ブリュリュ!
プッッッシャアアアアアア!!
乾いた白砂に、目を疑うほどに広大な湖が広がっていく。
イリアの小さな身体のどこにこんなにも大量の小水を溜め込んでいたのかと疑いたくなるほどだった。
それに大量なのは聖水だけではない。
ショーツをモリモリと膨らませている未消化物の量も、目を覆いたくなるような様相を呈していた。
ブリュリュ!
もりもりもり……ぶぽっ、ブポポ!
もしも黒タイツを穿いていなければ、女児ショーツの足口から大量のチョコレートフォンデュが溢れ出してきていたことだろう。
黒タイツを穿いているから、溢れ出してくるということはなかったが……、それは失敗の重みのすべてを受け止めなくてはならないと言うことでもあった。
「い、いやぁ……っ、ぱんつ、重たい、よおぉぉっ」
こうしてすべての重みを受け止めているからこそ分かる。
いつもはなにも考えずにトイレで出しているものが、こんなにも質量を持っていただなんて。
食べたご飯をミキサーにかけて、グチョグチョにしてショーツに詰め込めばこんな重さになるだろうか?
だが実際にはそこには更に腸の老廃物が混じり合って茶色く染まり、食べた量よりも多い排泄物がショーツの中へとぶちまけられることになる。
「もう、パンパンだよううっ」
女児ショーツはパンパンに膨らみ、足口からは柔らかいフォンデュが溢れ出してきている。
だが黒タイツを穿いているから、地面に落ちず、その過ちはベッタリと内股に張りついてくることになった。
だが、どんなに無様な失敗にも終わりはある。
ぶぽ、ぶぽぽ……もわ……っ。
プシュッ!
ブルルッ!
イリアは大きく身震いをする。
いくつかの空砲が放たれ、聖水の最後の一滴が噴き出し……、イリアの大失敗は終わりを告げた。
この大失敗は、イリアの心に一生ものの傷となって刻まれることだろう。
だが、その失敗こそが少女を大人へと成長させる。
……とはいえ、今のイリアにこの現実を受け止めきれるはずもなく……。
「ぐす……っ。もう、出ない……。全部、出ちゃったよぉ……っ。ううっ、ぐすっ」
このまま、座り込んで泣き続けられたら、どんなに楽だろうか?
だが、そんなことさえも、今のイリアには許されていないのだ。
こんなにも醜悪な香りを漂わせ、羞恥の湖に沈んでいるところを誰かに見られるわけにはいかなかった。
+++++++++++
そんなわけで続きます。
このあとイリアさんはどうなってしまうのでしょうか(´・ω・`)
芽生え19につづく
※重要※
みなさまの応援のおかげで、続きを書き始めることができていますm(_ _)m
まだ未読の方は、本屋さんにダッシュです(`・ω・´)
売り切れたり、返本されたらよほどのことが無い限り本屋さんに戻ってきません(元書店員)
漏らすときは穿いたまま
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芽生え18
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