我慢に我慢を重ねて、それでも向かえてしまった静かな決壊。
前のアンケートで「スパッツ」に一票をいれた僕としては、思い切り妄想を発散させていただきました。
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「大丈夫?」
小町ちゃんに支えられて二人で廊下に出る。
授業中の廊下はシンと静まりかえっていて、後ろでがらがらとドアを閉めた音が響いて消えていった。
誰もいない廊下に、二人きり。
だけど加奈は問いかけに答えることができなかった。
歯を食いしばり腹痛に耐え、括約筋に力を入れてないと今すぐにでも欲望が漏れ出してしまいそうだったのだ。
今まで加奈は、座っていたことにより我慢していた。お尻を椅子に押さえつけることによって閉じていたのだ。
だけど立ち上がってしまった今、もはや自分自身のわずかな力しか残っていない。
トイレまでは、教室二つ分の距離があった。その距離が、歪んで何倍にも見える……。
「ご、ごめん………もう、わたしダメだ……もう我慢できないよ………」
立った状態でお尻を後ろに突き出し、ついに加奈は力尽きた。座り込まなかったのが、せめてもの少女の抵抗だった。
ミリミリミリミリミリミリミリ…………
スカートの上からでも分かる。
一週間醸造され、コンクリートのように圧縮されたそれはテントのようにスパッツを押し上げているようだった。
「おぉ………ほぉ………」
スパッツを穿いていたことがせめてもの救いだった。これがパンツのままだったりブルマだったら大量に漏らされた物は、あいだからはみ出し、廊下に汚物を落としていたことだろう。
だが、それが返って加奈を苦しめることになった。吐き出した欲望を全て受け止めねばならないと言うことだ。
もはや盛り上がったスパッツはスカートの下からはみ出し、硬質便に押し上げられたそれはパイナップルのようにイガイガお尻に刺さって痛い。
「おっ………おっ………おっ………おっ………おっ………おっ………おっ………」
ミチミチミチミチミチミチッ
ムリムリッ、もこもこもこっ!!
「い…………はああぁぁぁ…………」
ぼこッ、
もこもこもこもこっ!!
どんなに漏らそうとも硬質なために音は鳴らなかった。その代わりこれでもかと言うほどスパッツが盛り上がっていった。
ミリミリッ…………ぶぽっ
間抜けなおならで、うんちおもらしは一旦の終わりを告げる。最後までしゃがみ込まなかったのは、せめてもの抵抗だった。
恐る恐る自分のお尻を触ってみる……手触りは、パイナップルみたいにイガイガしてて、大きさ自体はグレープフルーツくらいはあるだろうか……もっこりとお尻から盛り上がっていた。
ほかほかと、温かい感触がスパッツ越しに伝わってくる。
スカートの中から、なんとも言えない醸された匂いが立ち上ってきた。
取り返しのつかない事をしてしまったと、今更ながら涙が出てきそうになった。まだ授業あるのにどうしよう……。もうこのパンツは穿けない……。
「………終わった……?」
「はぁ………はぁ………はぁ………うん……終わった……だけど……まだ……」
「歩ける?」
「な、何とか……」
足のあいだにもミッチリとうんちが詰まっているので、よたよたとガニ股で歩く羽目になる。
そんな自分の姿を想像して、心の底から惨めになった。
なんて間抜けなんだろうか。
お薬を飲んで失敗してしまうなんて。しかも、こんなにいっぱいうんちお漏らししてるところを見られるなんて……ダメだ……なんだか、猛烈に独りになりたい気分だった……。
一歩、ガニ股で歩くごとに惨めさが増していく。ぽつりと小町ちゃんが口を開いた。
「大丈夫だよ……わたし、加奈ちゃんのこと嫌いになんかならないから……」
さりげない小町ちゃんの一言。思わずつんと鼻が痛くなった。
手を引かれて、トイレに入る。
だけどここで第二波が押し寄せてきた。
ぶぴゅっ!
膨らみきったスパッツから、不吉な音。
下剤の影響を受けて水のようになった下痢。それが、すぐそこまで押し寄せていた……。
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おむつ少女11につづく。
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