加奈と小町は校門で別れる。
小町は下校中に腹痛に襲われて……。
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「それじゃあ、またね」
夏の日差しが照りつける中、加奈と小町は校門のところで別れた。
小町は、おもらししたおむつを穿くのは慣れている……だけど、それは自分のおもらしの場合だ。さっきまで加奈が穿いていたおむつは粘着質な湿り気に満たされていて、動くたびにぬるぬるとした感触が伝わってくる。
加奈の、おしっこと気持ちよくなったときに出てくるお汁。
それに加えて通気性の悪いおむつの中は汗で蒸れている。
「んっ………ふぅ………」
なるべく顔に出さないように歩くように心がけるけど、どうしても息が乱れてしまう。顔も熱射病のように真っ赤になっている。
それに加えて、
ぐ、ぐるるるるる…………
小町のお腹から聞こえてくる、鈍い音……どうやら給食の牛乳がいけなかったらしい。時折食べ合わせが悪かったりすると帰ってるこの時間に急に『来る』ことがあるのだ。
立ったままのうんちおもらしなら今までに何回もやってきたから慣れっこだ。肩幅に足を開いて、音がしないように少しだけお尻をうしろに突き出して力を抜くだけでおもらししてしまう……小町はそんな風にしていつも我慢しきれなくなったらおもらししてきた。
柔らかめのうんちなので、簡単に漏らすことが出来たし……何よりも、慣れてしまうと我慢することが苦手になってしまって、おしっこならトイレに行かずに授業中にそのまま済ましてきた。
だけど今穿いてるおむつは、加奈がさっきまで穿いていたおむつだ。
少しでも長く穿いていたかったし、簡単におもらしで汚してしまうなんて勿体ない気がした。
帰り道の途中にある公園に、公衆トイレがあったはずだ。暗くて臭くて紙がないの『3Kトイレ』としてクラスの男子から恐れられているトイレだけど、この際怖いなんて言ってられない。大丈夫だ、ポケットティッシュは持っている。
おもらししたおむつを穿いているのに紙の心配をしているなんておかしい話しだけど。
キュルルッ、
小町のお腹から可愛い音がなる。
牛乳に溶かされたうんちは、すぐそこまで忍び寄っていた。
おむつ少女17に続く
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