QMAの二次創作。アロエ編。
アロエはこっそりと夜に、湖へと向かう。昼間におもらししたときの感触を確かめるために……。
「おもらししたときにお股がむずむずしたけど……この感覚は……なんなの……?」
アロエのおべんきょう1はこちらから
……絶対、おかしいよ。
なんとか誰にもばれずに水泳の授業を乗り越え、その後の6時間目の授業中は、ムズムズするお股との我慢比べだった。
湖でおもらししてからと言うもの、そのときの生ぬるい感触を思いだすだけで、お股のむずむずするのだ。
「やっぱり、いけない病気なのかなあ……」
そんな考えが確信に近づいたのは、夜になって、寮の部屋でパンツを脱いで見たときのことだった。
白かったパンツは、外から見ても分かるくらいに真ん中が茶色くなっていた。
パンツの真ん中の黄色かった染みは茶色く乾燥してパサパサになっていて、それが後からかいた汗と混じり合って、何とも言えない臭いを発していた。
そこに更に新しく黄色い染みが広がっているから、今日一日だけ穿いたパンツは何日も穿いたみたいに茶色い染みができていたのだ。
恐る恐る、震える舌で舐めてみる。……汗のような、かすかなしょっぱさと、軽いおもらしのおしっこの味と、背徳感が口の中に広がっていった。
「あ……なんだろう……この感じ」
頭がボーッとしてきて、おまたが熱くなってくる。
お股が切なくむずむずと疼いてきて、また変なおもらしがでそうな感じがする。
「……おトイレ……」
おしっこ、したい。だけど……。
「このむずむず……湖の中でおもらししちゃったときに似てるかも……」
そう思うと、そのままトイレに行ってしまうのはなんだか違うような気がした。なんでそう思ったのかは分からない。だけど、昼間のように水着でおもらしをすれば何かが分かるような気がしたのだ。
アロエはほうきにまたがると、窓から夜空へと飛び立っていた。柄に、水泳袋をぶら下げながら、少女は夏の夜風を切っていく。
* * *
湖畔に降り立ったアロエは、茂みに入るとスクール水着に着替えた。昼間に着たものと同じなので、まだ生乾きだけど。
なんで湖にまで来てしまったのだろうか。これからアロエがやろうとしていることは寮のトイレでも出来ることなのに……。
なぜかこのことを人前でやるのはとても恥ずかしいことのように思えたのだ。何でかは分からない。
静かな夜だった。
藍色の夜空に真っ白い満月が浮かび、彫りの深いクレーターがくっきりと浮かび上がっていた。その月の周りを川の流れのように銀砂のような星がきらめき、その煌めきが湖に流れ込んでいるような夜。
星空の光を湛えた湖は、静かに凪いでいた。
つま先を触れただけで湖の遠くにまでさざ波が伝わっていくかのようだった。
「誰も……いないよね」
アロエはくるぶし程度の深さの浅瀬で立ち止まると、そこでしゃがみ込む。
これからやろうとしていることを想像し、トクン、と鼓動が強くなり、頬がほのかに熱くなった。
あの変な感覚の原因を確かめるのなら昼間みたいに水の中で立ったままおもらしするのが良いのだろうけれど……そうするとお股がよく見えない。
今回はお股を見ながらおもらしすることにしよう……。
深く息を吸い、ゆっくりと吐いていく。身体の緊張をほぐしてやり、お股の力を抜いていく……。
「んっ………ふぅ~~~…………」
じわっ…………
しゅいいいいいぃぃぃぃ…………
くぐもった水音が静寂を静かに破り、本来存在しないはずのアンモニア臭が立ちこめた。
「あっ………あはっ………」
自らのお股を見つめながらの、わざとのおもらし。それはとても奇妙な感触だった。
じゅわ…………じょぽぽぽぽぽ…………
水着の中に広がっていく生暖かい愛撫。お尻がじわりと温かくなっていく。
くすぐったさにも似た掻痒感。そうだ。今日の昼にも似たような感じがしたし、パンツを穿いているときのムズムズした感じもこれに近いような気がする。
紺色の水着越しの、滑らかなおもらしが、暗い湖に吸い込まれていく。
なんなんだろうか……この感触は……我慢していたおしっこを出したときの気持ちよさとは違う……撫でられているような感触だ……。
……これは……気持ちいいの? わたし、おもらしして気持ちよくなってるの……? それっておかしいよ……。
あっ、でも、お股を撫でられる感じ……気持ちいいかも……?
おまたを、撫でると……気持ちよくなるの………?
トクン………ッ
身体が温かくなってきて、早鐘のように鼓動が早くなる。
……なに? この感じ……お股が、切ないよ……。
理性はダメだと言ってるけど、未知なる感覚に好奇心が勝ってしまう。
恐る恐る股間に触れてみると、
キュンッ、
水着の上からでも分かるくらい、敏感にお股が反応する。おしおきの雷を受けた時みたいだ。
「あっ」
スクール水着に浮き上がる幼い縦筋を撫でているうちに、水着から透明で粘着質な液体が滲みだしてくる。
少し指をめり込ませてみると、
くちゅ……くちゅ……
なにこれ……おしっこみたいだけど……おしっこじゃない……おかしいよ……おかしいのに……指、止まらないよ……あっ……へん、だよぉ……
プチュッ! ………プチュ! ………プチュ!
「くっ、………ふぅ!!」
未知なる感覚から身を守るかのように身体を丸めるアロエ。それでも指の動きは止まらない。止めることが出来ない。表面を撫でるだけだった指は快楽を貪るかのようにめり込んでいき、股間からは止めどなく透明なおもらしが溢れ出してくる。
少女の胸の奥底に芽生えた感情。それは純粋な恐怖だった。
本来排泄にしか使わない器官が誤作動を起こし勝手におもらしを始めている……しかもムズムズとした掻痒感は収まらず、更に酷くなっていくばかりだ。
「お、お股が壊れちゃったよぉ……勝手にお股がおもらししちゃってるのぉ……止まらない、止まらない………なんでぇ……」
ぷちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅっ………
「お、お股……! おまた! おかしい………おっ……おおおおおっ!?」
プシッ!!
と粘液が弾けるくぐもった音がすると、すでにぐしょぐしょになった水着のお股からもわっと粘液状のおもらしが滲みだしてきた。
「あっ………あっ………あっ………あうぅ………」
幼い身体を丸めて痙攣する。
それは少女のないしょのつぼみが芽生え、花びらとなった瞬間だったのかも知れない。
花弁から滴る夜露はお尻の方にまで広がっていき、小さな波紋を湖に落とす。
後に残ったのは、ヌルヌルと不快にまとわりつく股布と、気がおかしくなってしまいそうなほどの耳鳴りだった。
* * *
「おまた……洗わないと……」
熱かった股間が夜風に冷やされる頃、ようやくアロエの意識は元に戻った。スクール水着の股布が、冷たくなってお腹まで冷えてきそうだ。
背泳ぎで湖の中程まで進んで行って、湖に浮かんでいるまん丸なお月様に身体を浮かべてみる。
こうしていると人間の存在なんて、なんとちっぽけなものだろうか。
……このまま、この病気も治ればいいのに……
澄んだ夜の湖に幼い身体をたゆたわせながら、アロエはそんなことを月に願ってみた。
アロエのおべんきょう4につづく
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