おもらし癖がある奈緒は、ついに紙おむつを充てて学校にきてしまう。
内気な女の子のスカートは、少しだけ盛り上がっていて……。
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「……んっ、もう朝なんだ……」
眩しい朝日に身体を起こすと、なんだかいつもよりもスッキリとした目覚めのような気がする。
夕べは眠るまえに気持ちいいことをしたからだろうか?
そんなことを考えながらお尻を撫でてみる。
「わわ、凄いことになってる……」
きっと眠っている間におねしょをしてしまったんだと思う。
紙おむつはモコモコに膨らんでいて、ずっしりと重たくなっていた。
「今日は燃えるゴミの日だったよね?」
毎朝のゴミ捨ては奈緒の仕事だった。
登校するついでに捨てていくことにしている。
紙おむつをゴミ袋の奥の方に詰め込むと、いつものように顔を洗って朝ご飯を食べる。
もうお父さんもお母さんも家を出てしまっているから、家の中はしんと静まりかえっていた。
「今日はおパンツじゃなくて……」
朝ご飯を食べ終え、制服に着替える。
だけど奈緒が手に取ったのはパンツじゃなくて紙おむつだった。
「おまたは綺麗に拭き拭きして、と」
ティッシュで丹念におまたとお尻を拭いていく。
そして新しいおむつを穿いてみると、なんだか腰が軽くなったような気がした。
(ちょっとお尻が大きくなっちゃってる……かな?)
でも、よほど注意してみなければ大丈夫……だと思う。
試しにくるっと回ってみると、ちょっとだけ白いかけらが見えてしまった。
けれど、まさかおむつを充てて入るだなんて誰も思わないだろう。
「今日も一日がんばれそう」
☆
(ばれないかな?)
通学路を歩いていると不安になってきてしまう。
一歩進むたびにスカートの中でカサカサと紙おむつが擦れる音を聞いていると、なんだか裸で歩いているみたいで恥ずかしくなってくる。
(うぅ……、思ってたよりも恥ずかしいかも……)
ばれていないとは言え、いつイタズラ好きな風が吹くかも分からない。
自然とスカートの裾が気になって、もじもじしてしまう。
それでもなんとか教室について自分の席までやってくると着席した。
ここまで来ればもう大丈夫だ。
けれど、
「おはよっ」
クラスメートの女子に声をかけられてビクリとしてしまう。
「どうしたの? そんなに驚いて」
「ううん、なんでもない……大丈夫、ありがと」
大丈夫。
大丈夫なのだ。
このままいつもと同じように過ごしていれば、まさかおむつを充てているだなんてばれるはずがないのだ。
幸いなことに今日は体育の授業も移動教室もない。
だからずっとこのまま椅子に座っていればいいのだ。
そう、トイレさえも……。
(おむつにおもらししちゃう……でもできるだけ我慢しないと……)
不思議なことに、おむつを穿いているとトイレに行くという考えがなくなってしまう。
いつ限界を迎えてしまうのだろう?
授業中だろうか?
それとも休み時間?
自分がおもらしをするところを想像するだけで身体が熱くなってきてしまう。
(早くおもらししたい……)
思えば思うとほど胸が早鐘のように鳴り、ほっぺたが熱くなってくるようだった。
誰にも言えない7につづく
ついに学校におむつを充ててきてしまった奈緒。
こうしているうちにも一滴一滴、おしっこはお腹に溜まっていて……。
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誰にも言えない6
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