思春期ゆえに学校でうんちを我慢した奈緒は、下校中にあまりもの腹痛に襲われて裏路地に行く。
そしてそこで力尽き、しゃがみ込んでしまう。
制服に包まれた小さな背中を丸めると……。
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「いやっ、もういやだ、よぉ……!!」
顔を伏せて嗚咽を漏らした直後だった。
ブリュッ!
ブボボボボボボボボボボボ!!
奈緒のお尻から、今までとは比べものにならないほどの破裂音が聞こえてきた。
ついに奈緒の心はポッキリと折れてしまったのだ。
「お腹痛い、お腹痛い! 痛い痛い痛い痛い痛い!!」
今までは我慢に我慢を重ねて、それでも溢れ出してきたおもらしだ。勢いが違う。
しかもしゃがみ込んでしまったのがまずかった。
奈緒は自分でも気づかぬうちにお腹に力を入れてしまっているのだ。
ビチッ、ビチチチッ!!
狭い路地にくぐもった爆音が響き渡る。
もしも人がいたら何事かと振り返っていたに違いない。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ!!」
お尻を撫で回されるような感触に身体を震わせてしまう。
気持ち悪いのか。
それとも気持ちいいのか。
ただ欲望のままに毒素を排出することしかできない奈緒には分からないことだった。
ただ垂れ流すことしかできない。
ブリュッ、ムリュリュリュリュリュリュリュリュ!!
「おむつ、重たくなっ……! うぅぅ! とまら、ないのぉッ」
だけどここまで下痢を漏らしてしまって果たしておむつは大丈夫なのか……?
怖いけれど目を逸らすわけにも行かない。
スカートの隙間から恐る恐る覗き込んでみると……。
モワ……ッ。
ちょっとだけスカートの隙間を覗き込んだだけなのに。
たったそれだけなのに、卵を腐らせたような臭いに鼻が曲がってしまいそうになる。
「あう……、臭い、こんなに……染みる、よぉ……」
思わず涙が出てきてしまいそうになる。
それでも目を逸らさずにおむつをよく見てみると、おむつはうっすらとした茶色に染め上げられていた。
液状のうんちを吸って、その色に染まっているのだ。
けれども、おむつの外側には一滴たりとも茶色の雫は溢れ出してきていなかった。
おむつは破裂しそうなほどパンパンに膨らんでいるっていうのに。
(あ……、大丈夫、なんだ……こんなにおもらししてるのに……)
てっきりもう溢れ出してしまっているのかと思っていた。
それなのに、横漏れ防止ギャザーのおかげだろうか、赤く火照った内股は綺麗なままだった。
(安心、していいんだ……)
こんなにも大失敗しているっていうのに。
紙おむつは奈緖秘密を全て受け止めてくれている。
こんなに大失敗をしている最中だっていうのに、なぜか安心感に包まれてしまう。
そしてついに零れてしまう一言――。
「き、きもち、いい……」
苦痛に引き攣っていたほっぺたが、少しずつ緩んできてしまっている。
こんな状況なのに気持ちいいと思ってしまっているのだ。
うんちを漏らしているというのに。
「うぐぐ……、気持ち、いいよぉ……いいよぉ……っ」
快楽に緩んだ頬に一粒の涙が流れ落ちていく。
そんな奈緖は、大きく息を吸うと、ゆっくりとお腹に力を入れていき……。
誰にも言えない14につづく
次回、
ついに奈緒は自らの意思で……
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誰にも言えない13
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