下校中、下痢を全部おもらししてしまった奈緒。
だけどこれで終わりではない。
この重たくなったお尻を、誰にも見つからずに家に帰らなくてはならない。
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「お尻、重たいよ……」
スカートの隙間を覗いてみると、ほのかな茶色に染まった紙おむつはモコモコの入道雲のように膨らんでいた。
それだけ欲望を吐き出してしまったということだ。
だけどこんなにも膨らんでいるのに、外側には一滴も溢れ出していなかった。
もしもぱんつだったら、ヒクヒクと赤らんだ内股が痙攣しているは今ごろ目も当てられぬほどの惨状になっていたに違いなかった。
「ヒッ……こ、こんなに……」
お尻を撫で回してみる。
おむつの外側は、オレンジの皮のようにぼこぼこになっていて、ブヨブヨとした手触りになっていた。
もしもあともう少しでも下痢おもらしが長引いていたら足口から下痢が溢れ出していたかも知れない。想像しただけでも寒気がしてしまう。
「おむつのなか、熱い……」
グジュ……。
身じろぎをするとネットリとしたマグマがまとわりついてくる。
気持ち悪い感触にゾクゾクとした寒さに背筋に冷や汗が流れていく。
その汗がおむつに染みこんでいき、こうしている間にもどんどんおむつは重たくなってしまっている。
醜悪な臭いに誰かが気づいてしまうかも知れない。
早く帰らないと。
「おむつ、重たい、よぉ……っ」
いくら紙おむつとはいえ、質量保存の法則には敵わないらしい。
ただでさえモコモコに膨らんでいる紙おむつは、おしっことうんちを抱え込んで重たくなっていた。
一歩前へ……グジュ……。
「ひ、ひぃ……」
ドロドロの下痢がお尻だけではなくおまたにまでまとわりついてくる。
背筋を正して歩かなくちゃ行けないのに、お尻が引けてへっぴり腰になってしまう。
それでも歩き続けなくちゃ行けない。
こんな無様なところを誰かに見られるわけにはいかないのだ。
グジュ……、グジュ……、グジュ……ッ。
「いやだよぉ……気持ち悪いよぉ……っ」
一歩進むたびにおむつの中がかき混ぜられる。
ただでさえ液状の下痢が、歩くたびにもっとグジュグジュになっていく。
「はぁ……はぁあぁ……ううぅっ」
呻きながらも、だけど自然とがに股になってしまう。
スカートを穿いているのに。
脚を閉じようとしても、膨らんだおむつと下痢が邪魔をして閉じることができないのだ。
それに無理に閉じようとすれば、おむつに染みこんでいるおしっこと便汁が溢れ出してきそうで怖かった。
「お、おまたに食い込んできて……う゛う゛っ」
ピクンッ、
背筋が震えてしまう。
かき混ぜられた下痢が筋に食い込んでくる。
気持ち悪いはずなのに……しかし奈緖はゾクゾクと背筋を震わせてしまう。
そんな奈緖のおむつの中は、ジュワッと温かくなっていた……。
誰にも言えない16につづく
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