そんなわけであまえ神ちゃんの番外編の2回目の更新です!
ゆるやかな新婚生活。
本編もあまあまとなっていますので、読んでもらえたらとっても嬉しいです。
こう見えて、彼女、
おむつが手放せない……。
この小説を最初から読む!
「カレーにしよう、そうしよー!」
「即答だったな。ナミは本当にカレーが好きだよなー」
「今日はガッツリ辛いもの食べて汗かきたい気分なの♪」
近所のスーパーマーケットに来たナミは、即答するとカレー売り場へと向かっていく。
てっきり妊娠してると刺激物を避けるものだとばかり思っていたけど、気分によっては違うらしい。
妊娠したことがない翔太は、ついつい感心させられてしまう。
だけどナミはそんな翔太に気づかずに、大きなお腹を抱えるように、そして背中を反らせながらバランスをとって夕飯を買いに来た買い物客のあいだを抜けて行く。
「えっ!?」
「まあ……っ」
「ちょっ!?」
なにも知らない買い物客たちは、お腹が大きく膨らんでいるナミをみると、ギョッとした表情を浮かべてフリーズしていく。
もっとも、その辺の子供と分からない見かけのナミが妊娠しているのだ。その気持ちも分からなくもないけど。
それでもいつも顔を合わせる客や、店員たちのあいだですはすっかり馴染んでいて、ナミは惣菜コーナーのおばちゃんと楽しそうに世間話をしていたりするのだった。
「ほーら、お兄ちゃん! こっちこっち~。今日はタマネギが特売だから、たっぷり使おう!」
「ああ、ナミが炒めるタマネギは絶品だからな」
買い物カゴを持っていくと、ナミは二袋分ほどタマネギを入れてくる。安いうちに多めに買っておこうというのだろう。
なんだか主婦みたいで頼りがいがある。
だけど、さすがに妊娠中に「お兄ちゃん」というのは危険すぎるような気がするから、そろそろ違う呼び方を考えておいたほうがいいかもしれない。
(パパ、お父さん……あ、あなた……、とか? やば、思っていた以上に恥ずかしいぞ)
重たくなっていく買い物カゴをぶら下げながら、翔太は頬を赤くしてしまう。
それを見逃してくれるナミではなかった。
「あれ? お兄ちゃん、なんだか赤くなってるよ? 体調悪いの?」
「い、いや、なんでもないぞ。でもやっぱりお兄ちゃんが一番だな」
「ああ~、そーいうことかー」
「な、なにがそういうことなんだよ」
「照れることなんてないんだぞ、あ・な・た♪」
「ううっ、こらこら、からかうんじゃないのっ」
「今夜も二人きりのときはたっぷり甘々してあげるからね~。んふふ、赤くなってるお兄ちゃん、可愛いの♪」
ナミはイタズラっぽい笑みを浮かべると、小さな手を繋いでくる。その手は信じられないくらい柔らかくて、そして熱くなっていた。
(やれやれ、将来は尻に敷かれるかもなぁ、俺。でも、ナミの太股の味を知ってしまうとどうでもよくなるんだよなぁー)
今夜のことを考えると、自然と翔太の手のひらは熱くなってしまう。
それはきっとナミも同じなのだろう。
小さな手のひらが溶けそうなほどに熱くなってきて、ふとナミの顔をみると、視線がごっつんこしてしまった。
急に恥ずかしくなって、翔太とナミはお互いに視線を外してしまった。
+++++++
とってもバブみなあまえ神ちゃん番外編3につづく!
エクスカリバーも発売中です。
このブログのように平常運行で書いたので怒られてしまっていますが、
読んでもらえたら嬉しいです。
俺の股間がエクスカリバー! (講談社ラノベ文庫)
漏らします。
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とってもバブみなあまえ神ちゃん! ~結婚しても甘えたーい~2
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