公衆トイレに駆け込むも、おむつにおもらししてしまい、しかも紙も無くて……。
さて、どうなることやら。
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「はぁー……あー……あー……」
だらしなく開かれた小町の口から、一筋のよだれが垂れていく。
達してからどのくらいの時が経っただろうか?
1分? それとも10分?
時計のない隔絶された個室では体内時計はあまり役に立たないみたいだった。
ひくん、ひくん……未だ幼い縦筋の痙攣は完全には治まっていなかったけど、真夏のトイレの個室は座っているだけでも体力が奪われるくらい過酷な環境だ。
おむつの中はもちろん、うなじから背中にかけて滝のような汗が流れ落ちていき、おむつに吸収されていっている。
……拭かないと……。
ぼんやりとする意識の中、小町はカバンからポケットティッシュを取り出そうと思った。暗い汚い紙がないの3Kトイレの名前は伊達じゃなくて、こうして自分で用意しておかないと紙さえもないのだ。初めてこのトイレに駆け込んだときは大変な思いをした。
さて、この小さなポケットティッシュで、いかにしてべったりとお尻に張り付いたペーストを拭き取ろうか……少しでも計算を間違ったら、これも大変なことになってしまう。こういう時に割り算を習っておいて良かったなと思う。
さっきまでの興奮に震える指で、未使用の取り出し口を破り……破ろうとしたその時だった。
柔らかいティッシュの感触がするりと指先から抜けていって、ポッカリと口を開けている穴へと落ちて行ってしまったのだ。
「あっ………」
小町は、一瞬、この事態の深刻さを理解することができなかった。
おむつの中は下利便うんちでべったりと満たされて前の方にまで広がり幼い縦筋までも覆っている。
そのワレメは絶頂を越えたものの未だにヒャックリのようにケイレンしてトロリとしたよだれを垂らし続けているのだ。
「おむつ……気持ち悪い……」
小町は立ち上がっておむつを降ろそうとする……この時になってようやく事の重大さに気付いた。
このままおむつを降ろしても、ティッシュが無ければ拭くことができないではないか!
拭くことができなければ、おむつを降ろすこともできない。
……つまり、このうんちに満たされたおむつを脱ぐことさえもできないのだ!
「ど、どうしよう…………」
携帯電話もない。
替えのおむつもない。
家にはお父さんもお母さんもいない。
誰も小町がこんなところで途方に暮れているなんて思ってもいないだろう。
おむつを脱ぐことさえも許されない状況で、それでもサウナのような個室は少女の体力を奪い続け、背中を伝い落ちていく汗がおむつに吸い込まれていった。
おむつ少女25につづく
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